23 December, 2003

ヘラヘラ5。

一読者から「okdtさんのblogって顧客満足について考えさせるサイトですよね」とメールをいただいたことがある。そう思って書いているわけではないんだけど、自分の感動したこと、人とのつながりで忘れたくないこと、それによって気づきを得たことを書いた記事は、確かに顧客満足−カスタマー・サティスファクション(CS)−につながるテーマとなっているかもしれない。

顧客満足といえば、とかく技術屋が力を持ちすぎるために破綻する日本のIT業界の中で、顧客に直接接する営業の力を強くして成功パターンを見出してきたといわれる会社のひとつに日本IBMがある。そのせいか、同社はテクノロジの会社というよりサービスの会社だといわれる。同社のサイトには数々の技術・リサーチドキュメント(developerWorksなど)や、ビジネスクオリティを向上させるための同社のアプローチが公開されている。

12月22日、同社の「カスタマー・サティスファクション(CS)」のコーナーにて興味深い資料が公開された。海外開発部門との電話会議(テレコン)の効率化のための「テレコン英会話小冊子」を無料公開したのである。これは同社の5名の社員により、「ペラペラ」一歩手前の「へらへら」を目指そうとして結成された「ヘラヘラ5」のメンバーによって制作された。社内では3人に2人が利用するという、まれに見る大ヒットだそうだ。

「ヘラヘラ5」は、英語のテレコンにおける問題解決が効果的でない理由に、日本人の英語の使い方がおかしい部分があることに着目し、ネイティブの協力を得て、基本的かつ平易ではあるもののきちんと意図が伝わるテレコミュニケーションのフレーズをまとめた。これにより、問題解決日数は平均3日も短縮され、顧客満足度も向上したという。

TOEICも超ハイスコアなメンバーによるものだが、驚くほど簡単なフレーズ集。しかし、それは決してレベルが低いことを意味していない。きちんと伝わり、満足の高いコミュニケーションをするためには、難しい言葉をかっこつけて使うよりも平易でもきちんと言えることのほうが重要とのこと。これには全く同意だ。

自分が理解していることを理解している言葉で理解しやすく言えと。

テクニックが不足しているミュージシャンが難しい曲を無理に演奏するとアラも目立ち、ひどくすれば破綻するが、むしろ身の丈にあった曲を堂々と弾くほうが感動を生むものだ。演奏の完成の中で自分のメンタルな部分−気持ちをこめる余裕など−が占める割合が明らかに異なるものだ。

難しいことを平易に説明できることは決してささいなことではない。

要は顧客にせよ人とのコミュニケーションにおいて満足と理解は直結しているということだね。

ついでに、この小冊子、英語は当然のことながら、日本語部分を読むだけでも、まともなテレコミュニケーションをとる助けになるのではないかと思うのはきっとわたしだけではないはず。(苦笑

ご一読あれ。

日本IBM CS改善活動 - 海外開発部門との電話会議(テレコン)の効率化
http://www-6.ibm.com/jp/ibm/cs/concepts/improve/telecon.html

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18 December, 2003

思い出されるサービス。

先日、ひさびさに神戸に行き、関西支社長のCraftmanと、今年を総括しながら来年のプランをディスカッションした。ひさしぶりの神戸は大して代わり映えもないのだが、ふと、行き先に困った自分がいた。

3,4年前なら、何といえばどこ、のような感じでいくらでも行き先が思いついた。なんと、不覚にも結構忘れていたのだ。そこで、行き先についてはいろいろ協議しながら、エスカルゴを食べよう、ということになった。

選ばれた(思い出された)行き先その1、「ピノッキオ」。中山手通沿いにあるこの店は、神戸でイタリアンを食べさせると1,2を争うと私は思う。(参考までに、もうひとつはkずき君とお姉さんが頑張っている「ソール・エ・フレール」だ。今回はパスしたが。)

エスカルゴ、そして創業以来のシリアルナンバー付きのピザ、ボンゴレ、牡蠣など、魅力的な料理、そして非常に紳士的かつユーモアたっぷりのスタッフ。この店が時折見せる骨太な雰囲気がわたしの記憶を呼び覚ましたのだと再認識。ここのJazzはどうもワインをたくさん飲ませる効果があるようだ(笑

次に、もう少し突っ込んだ話を内緒話のできる環境で、ということで、行き先2、北長狭通の某ビル7F、「アルコバレーノ(ARCOBALENO)」。ここは、初代バーテンの黒田くんがいなくなってからご無沙汰していたのだが、レイアウトも変わり、この店の強みである「料理」を前面に出したダイニングレストランとなっていた。

二人でおなか一杯になってから来たことを後悔しながら、マーケとは、サービスとは、などと語らっていると料理長の東谷くんが参入してきた。彼はこの店の創業以来がんばっている名コックだが、サービス、価格、顧客層に関することでいろいろ思い悩むことがあるようだったが、話し込むうちにいくらか霧が晴れたようだ。なにより。

久しぶりの街を歩きながら、数ある名店の中から思い出した店で楽しんだひとときを振り返り、同時に「ふと、思い出してもらえるサービス」の難しさと大切さを思った。

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30 November, 2003

流転の王妃・最後の皇弟

昨晩からこのサイトにやってくるGoogleのキーワードに、「溥傑」、「浩」、「常盤貴子」あたりの複合が多くなっている。11月の最後の2日間、8月に「ラストエンペラーの弟夫婦。」という記事で取り上げた、「流転の王妃・最後の皇弟」がとうとう放送されたのだ。

現時点でストーリーを最後まで見ていないので、音楽評としよう。今回の葉加瀬太郎の音楽は、やはりリフ多用アプローチ。工夫としては、Sus4音程進行まくりのものであるにもかかわらず、チャイナチャイナしていないというところか。正直言って、いささか軽めで物足りないし、風景のダイナミックさ、スケール感を活かしきらない部分もあるように思った。が、まあ、キャスト含め、このドラマの趣向にあわせると、これくらいが良い落としどころといったところなのだろう。

ストーリーを含め、総合した感想は、第二回の放送終了時にまとめたいと思う。

blog:「ラストエンペラーの弟夫婦。」

テレ朝による同番組のオフィシャルサイト

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22 November, 2003

イイ夫婦の日。

11月22日、「いい夫婦の日」。晴れ。ボジョレーヌーボー解禁のこのシーズン、わたしには何が例年と比して特別なのかはわからないが、確かに飲みやすいように思った。

昨年の同日は金曜日で、関西からフィアンセを連れて羽田に、そして中央区役所に行った。保証人などのサインをいただいた大切な紙を戸籍係に提出した日だ。昨年同日のblogを見ると、面白い。

昨年もIW事務局にすみませんって書いてるが、今年もです、すみません。セキュリティニュース的にはsambaに穴、かぁ。今年はdebianクラックで大賑わいだ。社会的には、依然、北朝鮮問題も継続している。亡命したらしい日本人女性の安否がそろそろ不明になってきている模様。

ついでに書くと、2003年の今日時点の日経平均については、上がり調子の行き過ぎ間からの下落に東京にテロの危険などが嫌気されて再度どかっと1万円割れした状況から、いくらかのリバウンドと、NY株に振り回されつつの様子見からちょっともみあった数日を終えた金曜日の日経平均終値が9,852円。これは来年のための備忘録としよう。

昨年のblogの記事の最後には「続き」でslashdotにリンクしていて、そこにわんさと皆さんのコメントをつけていただいている。これまで、何人かの婚姻届を見ているし、わたしが保証人になったペアもある。自分が保証人欄に記載するのはおごそかな気持ちになったものだ。しかし、婚姻届の保証人というのは、届けそのものの信憑性を保証するものであり、その後の二人のなにがしを保証できるものではない。エンドース - 裏書き - のようなものだ。そういう意味では、コメントくださった皆さまは、いわばこの届け出のエンドースをいただいたように感じている。ありがとう。

一年、本当に早いものだ。実感としては、「いい夫婦」にしていくためにはどうしていこうかなんて考える暇もなく、あっという間に過ぎ去ったという感じ。これからだろうね、しっかりやっていくのは。一年目なんて地に足をつける暇もなかったよ。

2クール目もよろしく、愛妻yk。

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12 November, 2003

「オープンソースでどこまでできる」はどこまでできる?

※記事が全三回、ITProで公開されました(リンクは記事の最後)。[11/20]

実は、日経システム構築10月号に「オープンソースでどこまでできる 第6回 Webアプリケーション開発言語PHP」の記事を寄稿した。その記事はいろんな意味で反響のあった記事だったので少し紹介したいと思う。PDFlibは定評を伸ばし、その後も右肩上がりで採用事例は増えている。一方、同記事でコンペティタを正しく紹介したばっかりに某社の代理店一覧からは消されてしまった。(もちろん、業務には全く支障ないのでご安心を)

PHPテクノロジそのものに関しては、良いことばかり書くのではと思われがちだろう。コミュニティ的にはPHPユーザ会プログラム委員長をつとめてきたし、PHPのブランディングをビジネスのひとつのポイントとしてきたからだ。しかし、「オープンソースの可能性」に関する記事であるからには、弱点もばっちり明確に指摘できなければならない。

もちろん、それなりにバランス感覚を持ち合わせているが、この手の記事においては、多少自社の利害が関係しても、良いものは良い、そうでないものはそうでないと言えなければ、岡田も焼きが回ったといわれることだろう。そうではないことを示したまでだ。その点、本記事担当の日経BPの記者や、編集長は、「真実なこと」は何かということにこだわる姿勢のために最後まで非常に誠実に尽力してくださり、くだらない言いがかりの対応をしてくださった。まあこの件に関しては、機会があれば話すとしよう。

さて、その問題の記事の前半部分がITProの記事としてトップページからリンクされ、掲載された。ITProは最近、「ITProオープンソース」というコーナーを設けているので、こちらからもリンクされている。読者の予想に反して、非常にわかりやすい記事になっているはずだ(笑 記事の文字数圧縮のために、語調や言い回しなどはわたしの文章の原型をあまりとどめていないが、間違いなくわたしの文章がソースとなっている。

この記事(システム構築10月号およびWEB掲載分)の反響は結構あり、TechStyleへの誘導数などをみても、評価向上にもつながっているようだ。また、共感を覚えてくださった方々からのメールというプレゼントにも随分励まされている。

福岡の柴田(ひ)さんからは、感想文つきのメールをいただいた。久しぶりのご連絡、本当にどうもありがとう。今週末の関西でのご講演もがんばっていただきたい。かつてコミュニティで共に額に汗したメンバーが、オープンソースビジネスの切り盛りをしているというのはうれしいことだ。

なお、この記事、その(2)も近日中に公開されると思うので乞うご期待。なお、この印刷されたものが、日経BP社のご好意で弊社オフィスのわたしのデスクに山積みされているので、紙で読みたい方はメールなどで遠慮なくお申し出くだされ。お送りしたいと思う。

「日経BP ITPro」
「日経BP ITProオープンソース」

寄稿記事:【オープンソースでどこまでできる】第6回 Webアプリケーション開発言語PHP
〜短期開発に適した柔軟な言語/性能や安全性の確保に注意
(1)概要/多くの連携機能や関連ツール
(2)JavaServer Pagesとの違い/永続的接続やキャッシュで性能向上
(3)大規模アプリでの開発効率低下を防ぐ

コメントくださっている方へのリンク:
PHP観測所〜PHP 関連の動向ヲチ

07 November, 2003

楽しい会話へのOpen Sesami.

話の妙味、雑学といえば、「トリビアの泉」って番組で「へぇ〜」なんて話題を提供してくれていますね。でも、話は大して続かないし、爆笑を招けても、一発モノで終わってしまうかもしれません。面白いけど、会話を楽しむにはちょっと力不足のような気がします。

昔々、先人の知恵ということで、楽しい会話へのOpen Sesami(開けゴマ)を教えてもらったことがあります。営業バリバリ・接客のプロなら、もう焼きつきすぎてあたりまえのことでしょうが、IT業界の奥深くにいると、会話を楽しむことそのものでさえできない(する必要も感じない)人は少なくないかもしれません。

1.「裏木戸に立てかけさせし衣食住(ウラキドニタテカケサセシ)」

これは、営業職の神器的キーワードですね。ただし、ビジネスミーティング開始時に使えるものは非常に少なく、むしろ飲みや食事の席で、お客様にひとしきりしゃべってもらったあとに使うという感じ。

(裏)裏話/(キ)気候、季節/(ド)道楽/(ニ)ニュース/(タ)旅
(テ)天気/(カ)家族、家庭/(ケ)健康、景気/(サ)サラリー、酒
(セ)セクシャル/(シ)趣味、仕事/衣食住。

2.「適度に整理すべし(テキドニセイリスベシ)」

これは、水商売のホステスさんの心得だそうで、もう少しシンプルで、かつ話し込める話題がよく埋まっています。

(テ)テレビ/(キ)気候/(ド)道楽/(ニ)ニュース/(セ)生活、セクシャル
(イ)いなか/(リ)旅行/(ス)スポーツ、スター、スキャンダル
(ベ)勉強/(シ)仕事

まあ、お酒の席で当り障りのない話題ってのはこういうことだということでしょうね。しかし、注意も必要。特に、セクシャルな話題は地雷だらけです。それだけに、話しやすい話題の中での、ちょっとしたサプライズが欲しいところ。これが会話を面白くするポイントというところなのでしょう。

それにしても、まだまだ「ツカミ」とか「小ネタ」とかありますよね。また、業界ごとの盛り上がるキーワードもあることでしょう。ここはひとつ、会社、お店、個人でオリジナルを開発してみませんか。

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31 October, 2003

TOEICを受けてみよう。

ここ1ヶ月、やたらに英語を聞いたり話したりということが続いたので、少しばかり英語の脳が起きている。ちょっとした旅行ならまだしも、実務、特に調整やトラブルシュートの現場で使わなければならなかったため、自分のボキャブラリの低さを痛感させられた。英語力は単語力というか、むしろフレーズ力だなあと痛感。

そこで、とにかく、英語力維持のためには、なにかauditingが必要だと再認識した。実は、英検は数年前に○級に受けたのだが、二次試験に至ってはさんざんこちらから質問を浴びせてありえない英語力の試験官を煙に巻いて合格したので、合格そのものに大して意味はないことはわかっている。それで、はじめてTOEICを受けることにした。

TOEICの受験申し込みはWEBサイトで受け付けている。(サンプル問題も掲載されている)今申し込むと、1月に受験できるようだ。

一度も受験したことがないので目標スコアなどというものは設定できないのだが、どうせ受験するのならハイスコアを狙いたい。効果的な勉強方法というのはないのかなと、AllaboutOKWebでいろいろ調べてみた。

とりあえず、以下の作戦でいこうと思っている。

  1. ネットラジオを聞きまくる。
    ある日突然氷が解けたようにわかるはず(笑
    BBC News,MSNBC。# 他にDJモノでいいチャンネルないかなあ。

  2. Barronsのテキストで練習する。
    「How to Prepare for the Toeic Test of English for International Communication: (Barron's How to Prepare for the Toeic Test.(Book and Audio Cds), 3rd Ed)」だと、CDもついて割引もきいて2779円。ちなみに、「Barrons How to Prepare for the Toeic-Test」は値引きもないしCDもついていないが、3706円(1000円も高い)。とりあえず、前者をAmazonで注文した。(アフェリエイトご協力ありがとう;-)



他に(いい/悪い)方法あれば教えてくださいませ。

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22 October, 2003

POPFile - 0.20.0へのアップデート

少し前の話ですが、POPFile 0.20.0b(for Windows)がリリースされています。0.20.0aは試さなかったのですが、このリリースになって、わたしも0.20系にアップグレードしました。少なくともWindows版は、非常にスムーズにアップデートできましたし、動作も何の不安もなく粛々と実行されています。

ダウンロード (mirrorサイトでは、一部行き渡っていないところもあります。が、順に試せばダウンロードできました)

0.19の時のようなパッチをあてなくても日本語が選択できます。また、設定項目が若干増えていますが、難しいことは特にないように思いました。

・「言語を選択してください」
「Japanese」を選択できます。(or「Nihongo」)

・「POP3同時接続の許可」
→ しかし、パフォーマンス最適化のメリットを受けるためには、ここは「いいえ」のほうが良いようですが、あまり気になりませんし、マルチアカウントユーザなので、「はい」にしています。「いいえ」にした場合、メールチェック中に設定UIは有効にはならないなどの制限があります。

・「POPFileのメッセージをコンソールウィンドウに出力しますか?」
→ ごちゃごちゃするのはいやなので「いいえ」にしています。

・「POPFile のアイコンを Windows システムトレイに表示しますか?」
→ ダブルクリックすると設定などの画面が出ますので、「はい」に。

なお、CROSS Platform Version(Linux含む)の場合には、以下のPerlモジュールをCPANからゲットし、インストールする必要があります。

BerkeleyDB
Text::Kakasi (if you want Japanese language support)
Encode (if you want Japanese language support)

Have fun!(謎

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LA BOHEME - アボガドとずわい蟹のサラダ

#ひさびさのグルメblog。
#長いトンネルから出たのでぼちぼち書きます。

富山の小学生に地元の漁協が児童に1匹ずつ「蟹のおいしさを知ってもらおう」ということでずわい蟹をプレゼントするんだそうだ。3000匹だってよ!なんにせよ、良さを知るというのはコストのかかるものだが、漁協も思いっきりのいいことをするものだ。ずわい蟹をたっぷり!と言えばこの話を書き留めておかなければね。

長く暮らした関西では穴場ばかり良く知っていたので自由きままにあちこちいけたのだが、東京ではまだまだそうはいかない。表参道、銀座、六本木などをふらふらしても、老舗?お洒落?美味?ガイジンシェフ?そんなものは関西人には特別でもなんでもない。はたして「東京ならでは」の「らしさ」ってなんだろうかと、つかみ兼ねて考え込んでいた時期があった。その頃、吉田氏の案内で、オープンな空間かつ感じの良いスタッフの揃ったレストランに行った。確か、ogochanとの打ち合わせだったかな。白金台の「ラボエム」。

そこで衝撃のメニュー、「アボガドとずわい蟹のサラダ」と出会った。大して難しいつくりのサラダではないのだが、これに盛り込まれるずわい蟹の量はかなり衝撃的で、アボガドとレタスと同時に口いっぱいに頬張った時の食感は最高。しかも、どさっ!と載せられてくるので最後の一口までちゃんと蟹満タン。メニューには、このサラダ以外にもシーザーズサラダなどあり、それもテーブルで好きなだけかけてもらえる(削ってもらえる、という感じかな)パルメザンチーズが満足度も十分なのだが、ひとたびこのアボガドとずわい蟹のサラダを食べてしまうと、これを注文せざるを得なくなるほどの惑溺性だ。他のハマりメニューとしては、きまぐれピッツァ、イカ墨のパスタ、なんと500円の「素」ペペロンチーノ、最後にアップルパイも挙げておこう。リーズナブルな価格で楽しめるし、深夜(朝?)まで営業しているので大変便利だ。

この店もモンスーンカフェなどで有名なグローバルダイニング社のチェーンで、都内、横浜など関東圏18ヶ所にチェーン展開している。社長の長谷川氏も有名な人だね。白金台の開放感とは対照的に、銀座店は穴倉感があるなど、各店舗の雰囲気はそれぞれ異なる。しかし、どの店でも同じメニューが食べられ、またよく訓練の行き届いたスタッフが気持ちのよいサービスを提供してくれる。それだけ精錬されたメニューや、スタッフ育成プログラムを開発してきたということだろう。それでいて実にスタッフの立ち振る舞いの自由度が高く、マニュアルっぽさを感じさせないだ。まさに「ラ・ボエム」“因習にとらわれない自由な生き方”。

ECジャパンのmick坂本氏によると、グローバルダイニングの株主優待(6末、12末記載)では、直営店全店で何人で行っても、何回行っても15%割引になるというチケットがもらえるとのこと、徹底したサービス精神ぶりにうならされるばかりだ。安定したメニューづくりとスタッフのサービスレベル向上を勉強がてら、一度行ってみては。テーブルまで案内してくれる間に、声高々に気持ちいい歓迎コールを浴びせてくれるよ。そうそう、少しばかりドレスコードがあるのでジャージなどではいかないように。

グロ−バルダイニング社

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10 September, 2003

オフィスはいつでも、STEALTH DISCO

皆様ご存知百式より。

このサイトには、オフィスにおいてデスクで仕事をしている人の後ろで、気づかれないように踊りまくる映像を掲載している。気づかれまい(STEALTH)として、気づかれちゃったのも入っていて、めちゃくちゃ面白い。70年代のディスコブーム世代ならではのジョークだね。「THE 70's ARE RIGHT BEHIND YOU」なんて書いてあるもの。できる限りド派手に踊るのが面白いね。真夜中に某原稿の執筆の合間に、脱力しつつ爆笑した。

コンテンツはQuickTime用のmovファイルなので、全映像はダウンロードしなきゃいけないわけで、ストリーム映像でもなんでもないんだけど。やっぱ、映像って画質とか速度よりコンテンツなんだなあ。見たくないコンテンツは1バイトでも「重い」し、見たいコンテンツは500Mでも「軽い」わけですね(もっとも、このサイトに500Mのコンテンツはありません)。 なお、会社で速く見られたあなた、きっとそれは他の社員が見たあとのプロキシーのおかげかもですよ。;-)

このサイトは人をダンサーにする力があるようだ。嫁に見せたら、早速わたしの後ろでSTEALTH DANCEを踊られてしまった。(^^; そういえば、最近、フィットネスのHIPHOPレッスンにも行ってない。フラストレーションというのはため過ぎると良くない。どかっと発散させなきゃリセットできなくなる。まめに小躍りするとするか。はい、そこ!見かけたら、一緒に踊ること!

# それにしても田口さんってば、どうやってこんなサイト見つけるんだろう。それに毎日続けて、偉いなあ。
# 毎週なにか行うってなかなか続かないけど、毎日だったらいいのかな。
# ワインバーグの法則も、毎日何かひとつ書くとするかな。きゃー!タイヘンそう。やっぱ持ち回りかな。

http://www.stealthdisco.com/

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02 September, 2003

POPFile - SPAMフィルタ(鍛え方編)

先日のPOPFileに関する記事は、MLやblogからの参照など、大反響でした。やはり、皆さんSPAM対応は大変なんですね。そこで、一部から「鍛え方が最初はわかりにくい」との声がありますので、続編として「鍛え方/TIPS」を書きます。

POPFileの鍛え方

POPFileは教えてやらないと賢くなりません。また、次々と新しいSPAMも出現しますので、メーラのほうで、「spam」判定されたものを「ゴミ箱」に行くように自動分類している場合でも、「ゴミ箱」を見て、消されるべきでないメールが投げ込まれていないかどうかチェックしたり、あるいはその逆に、「spam」判定されなかった不要なメールを、正しく判定するように「教える」必要があります。

それで、最初は結構頻繁に、メールチェックの後、タスクバーの蛸のマークをダブルクリックしてPOPFileの設定ページを開き、判別を教えてやる作業を行うわけです。
  1. 「履歴」画面を見て、「inbox」でフィルタした一覧を出します。

  2. その中で、SPAM扱いして欲しいメールを見つけ、「spam」に変更して「再分類」をクリック。
  3. 次に、「履歴」画面を見て、「spam」でフィルタした一覧を出します。

  4. SPAM扱いされては困るメールを見つけ、「inbox」に変更して「再分類」クリック。

  5. もっと多くのバケツを設定している場合は、バケツごとにこの作業を繰り返すことになります。

TIPS
  • 「設定」画面で「履歴 1ページに表示するメールの数:」をざっと見通しやすい数にしておくと良い。私は50にしてある

  • 「設定」画面で「履歴を残す日数:」は多くてもあまり意味はなさない。私は1日にしてある。

  • 「バケツ」設定画面の「分類精度」のリセットボタンで、精度測定をリセットしてみると、だんだん賢くなっている様子を実感できて結構幸せ。


p.s.この話題に関する執筆、セミナー依頼、大中小規模導入支援依頼などは大歓迎です(と言っておくテスト
p.s.2 日本語向けの対応パッチを作ってくれているjunyaさん(どうもありがとう!)の日記はこちら→http://d.hatena.ne.jp/jishiha/

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29 August, 2003

POPFile - SPAMフィルタ

中国語、英語、韓国語などいろんな国からSPAMが毎日じゃんじゃん押し寄せます。これをいちいち消し、さらにフィルタを設定するのに、これまでトータルで何時間費やしてきたでしょうか。そんな数日前のこと、この記事を見て、POPFileを導入してみました。

このソフトは、POPのプロキシとしてPCに常駐し、POPでGETしてくるメールの中からSPAMを識別して、メールそのもののSubjectやX-ヘッダにその識別結果「バケツ名」を挿入してくれるというものです。SPAMなら、メーラのフィルタで「ゴミ箱」へ直行させればOK。認定ミスがあれば、WEBの管理画面でそれを教えることができます。また、プライオリティの高いメールを判別させる目的にも使えます。2日間ほどで、まるで浄水器をとりつけたような快適ぶり。ぜひお勧めしたいですね。

■ これが役に立つ人
・POPプロトコルでメールを取ってきている(複数アカウントOK)
・Windowsのメーラを使っている(Macでもいいみたい)
・SPAMが来る人。韓国、中国、英語圏からざくざく、もOK。
・kazaのようにSPAMを趣味で集めている人にも役立つ(笑

■ ウィルスチェッカーとの共存は?
全く問題なし。ウィルスチェッカーは110番ポートを監視していますから。

■ 複数アカウントあるのだが。
構いません。POPFileはPOPのプロキシとして働きますので、特定のアカウントの情報を設定する必要もありません。

■ セキュリティは大丈夫か?
デフォルトで、POPFileへのリモートからの接続を禁止していますので、これさえONにしなけりゃ大丈夫でしょう。

■ 精度は?
毎日上がっていますよ。最初は、SPAMはどれなのか教えていくわけで、情報が少ないうちはSPAMではないものをSPAMだと判断してしまうこともあるわけなんですが、その都度教えていけば、2日もあればすごい賢くなります。

■ 導入時のメーラーの変更点は?
仮にPOP Serverが「mail.example.ne.jp」、そしてIDが「foo」だったとすると、POP Serverは「127.0.0.1」に、そしてIDは「mail.example.ne.jp:foo」と変更します。それだけ。あとは、X-Text-Classificationヘッダを見て「spam」だったらゴミ箱へ振り分けるようフィルタ(自動ふりわけ)を仕込むなど自由自在。

■ 他のスパムフィルタとの違いは?
bogofilter, spamasassin などありますよ。弊社でもユーザがおり、楽しんでいます。でも、これはオンフライで完結すると言う点と、導入が簡単だということでしょうかね。あと、POP用ですからIMAPな人は使えません。

■ パッチなどの導入ページが英語でさあ...
という方にショートメモを書きます。参考までに私の設定も例として挙げます。

インストール

  1. POPFileのダウンロードページから「popfile-0.19.1-windows.zip」をダウンロードし、インストールします。

  2. POPFile 0.19.1 の日本語化(Windows)ページから「popfile_jpn.exe 」をダウンロードし、インストールします。

  3. 「Run POPFile in Background」で立ち上げます。

  4. タスクトレイに蛸のマークが出ますのでダブルクリックすると設定画面が出てきます。あるいは、http://127.0.0.1:8080/を開きます。

  5. Configurationタブのメニューで、Languageを「Nihongo」を選択します。これでメニューはすべて日本語になります。

  6. メーラの設定を変えます。これで、メールをチェックすると、POPFile経由でメールチェックするようになり、管理画面のほうの「履歴」にメールのフィルタ状況が見えます。これをもとに、学習させていくわけです。


ご参考:okdtの「設定/Configuration」

  • 「バケツ」メニューから、バケツはinboxとspamの二つだけにしました。スパムかそうでないかだけ判断されれば良いと思いました。

  • 「設定」ユーザインターフェースのskinは「tinydefault」。

  • 「設定」履歴は50にしました。ざっと見たほうが学習もさせやすいので。ちなみに「履歴」のページで振分けを学習させるとき、バケツごとのフィルタリングは便利ですよ。

  • 「設定」-電子メールへのテキスト挿入機能で、Subjectを変更されるのはうっとおしいのでオフにしました。

  • また、不要なのでX-POPFile-Link ヘッダーもオフにしました。

  • 「設定」TCPコネクションタイムアウトは、重いサーバがあるので180にしました。原因不明のno responceなどが出る場合はここを増やすと解決したので。

  • 「設定」ログ出力は動作が安定してからは「コンソール」にしました。

  • 「マグネット」今のところ出番はありません。これを使わなくても十分判別してくれているので。


cf.POPFileのインストール/POPFile 0.19.1 の日本語化(Windows)ページ

メールチェックしてSPAMが判別されるたびに、しばらく管理画面に見入ってしまう自分がそこにいますよ。某嬢の言うところの「G」ホイホイを覗き込んでいる感覚ですかね。(w

お試しあれ。

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26 August, 2003

オレンジジューステスト。

あなたが、ホテルの宴会主任からある相談を持ちかけられるとします。そのホテルの営業部の新しい習慣として、毎朝700人の営業部朝食会の席で、大きなグラスで絞りたてのオレンジジュースで乾杯することになった。どうしよう?、と。ここで、あなたは 「できません」「他に方法はないんですか」「ごまかしてしまえ」などという答え以外の答えを出さなければなりません。どうすれば良いでしょうか。

非常に難しい問題の解決方法をあきらめさせる思考の中には、相手から得ていない、こちらが勝手に推測した情報を基盤としてしまっていることに気づくことがあります。上記の例だと、もし、早朝に大量のオレンジを絞らせることだって、一人1000ドル払うつもりで集めれば、集まらなくもないだろう、というようなアイデアは、まだ尋ねてもいないのに締め出されているのです。予断することなく、「No」ではなく「YES, But...」とディスカッションを進めていける必要があります。「できますよ。で、それにはこれだけかかります。」と答えをだすのです。

ジェラルド・M・ワインバーグによると、これを「オレンジジューステスト」といいます。

一例にすぎませんが、こういうケーススタディでコンサルタントとしての気質や考え方を教えてくれるのが「ジェラルド・M・ワインバーグ」、この人の著作です。実にたくさんの書籍が発行されているのですが、この人の本を読んで感じたことや発見したことを交換できるMLをつくってみました。よろしければ、この機会にどうぞ。

ワインバーグ読書会「ワインバーガーズ」ML

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p.s. ワインバーグさんからメッセージをもらいました!(2004/4)

p.s. yomoyomoさんの書評からリンクをいただいている模様です。(2004/8)
http://blogs.dion.ne.jp/yamdas/archives/33597.html より:
> 「よい手順を使ったからといって、何も見落とさないという保証はない」
>のところで考えるのを止め、 たかを括って後悔することが多いのだ。

ほんとそうですね。特に技術屋さんは、論理や根拠なく賛成できないときに、そういう言い方をする人が多いですね;-)

10 August, 2003

ラストエンペラーの弟夫婦。

テレ朝で最近CMで予告編を流し始めたドラマ、「流転の王妃・最後の皇弟」。

このCMを見て、「あれ?」と。はて、なんか近所で見覚えがあるような。そこで、ちょっと調べると、「撮影はすでに進行中で、満州国の宮廷は、都内の空き地に150メートル四方のオープンセットで再現」とか「都内某所に旧満州の街並みを再現した150メートル四方のオープンセットを組んだ。」とか。ははーん、なるほど。旧満州の街並みだったのか。道理で大げさな張子セットだと思った。

ドラマは、映画「ラスト・エンペラー」でも扱われた時代で、清朝最後の皇帝「溥儀(ふぎ)」の弟、「溥傑(ふけつ)」と、その日本人妻「浩(ひろ)」夫婦が中心となるもので、原作は浩の自伝だそうだ。戦後とらわれの身になった溥傑と離れ離れになり、さらにはスパイ疑惑さえ向けられた浩の視点で激動の時代を描くもの。 この夫婦は、竹之内豊と常盤貴子が演じる。

日中でのあらゆるシーンの撮影などの規模から「10億円ドラマ」とも言われるそうな。フジテレビの開局45周年が「踊る2」なら、テレ朝の開局45周記念作はこうきましたか、という感じかな。プロデューサ中込卓也氏は「ラストエンペラーに負けないくらいスケールの大きな作品にしたい」と意気込んでいるそうな。
「テレ朝で超豪華ドラマ」
「竹野内、常盤がテレ朝45周年ドラマ出演」

であれば、このドラマの音楽にも注目したい。坂本龍一が担当した、映画「ラストエンペラー」の音楽は重厚で印象的だったが、同時にひとつのリフを自在にアレンジして多様なシーンにも見事にシンクロしていた。今回の担当は最近映画用の音楽にもずいぶん売り込み中の葉加瀬太郎。わかりやすいアサインだが、胡弓とバイオリンは似たところがあるとはいえ、本質的に異なっているものだ。かといってさすがにテレ朝の記念番組だから、YO-YO MA(ヨーヨーマ)は登場しないか。

クランクアップは8月末、放送は今秋だそうだ。期待するとしよう。

# Crewの皆さん、ロケセット、もうチェックしました?
# でも、さすがに見学するにも夜だと不審者扱いかも。ははは。

追記(11/30):
今か今かと思っていたら、2日間に分けて放送されました。放送の感想はこちら。

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03 August, 2003

Private Eyes - Hall & Oates

okdtのWeekend 80's #2:

さっそくさぼちゃっててすみません。今、江戸は毎週花火ラッシュの季節。先週は隅田川の花火をビルの谷間から、昨日は江戸川の花火を箱崎の「すみだ」から遠めに見ました。さて、話を戻し、今週の元気のでる80'sは、和名ホール&オーツことDaryl Hall & John OatesのPrivate Eyes。 これも80年代ロックヒットの初期、1981年の作品です。

どかっとした素直な音作りがなされており、エフェクトもそんなにかかっていないストレートな8ビートのロック。ですが、この曲を盛り上げるのに鍵を握っているエッセンスは、「ハンドクラップ(Hand Clap)」というSE(Sound Effect:効果音)です。擬音語で表現すると、「ぱんっ!」という感じ(そのまんま)。要は手拍子なんですがね。80年代はこのハンドクラップが流行り、TR-808のようなドラムマシン兼音源、シモンズなどのエレドラには必ず実装されていました。この音にコーラスやフランジャーをかけて「飛ばす」のが盛り上げのコツです。日本のフュージョンバンド、カシオペア(CASIOPEA)も、The Soundgraphyという曲でかっこよく使っていましたね。

この曲で使われている「ぱんっ」ってSEは、クリアなハンドクラップよりもっと重い音なんですが、ついついそのエフェクトにあわせて手をたたいてしまう。「ぱん!ぱ、ぱん!」てな感じで。オーディエンスとノリを共有できる目的のエフェクトとしては非常に効果的です。さて、このホール&オーツバンドは、お世辞にもビジュアル系バンドではありません。このバンド以降に売れた数々のバンドと大きく異なっています。応援ソング風の8ビートアレンジ、歌詞、そしてハーモニーの効いたボーカル、そういう「中身の勝負」で売れてきたバンドだと思います。(ビジュアルが好きな人ごめんなさい ^^;)

同名のアルバム「Private Eyes」は、この曲から始まり、「I can't go for that」や「Man Eater」などベースのリフが特徴的な曲が収録されており、Hall & Oatesを満喫するには必須の一枚となりました。わたしは、確か村上くんという友人の家で聞いて、「かっこいー!」と思ったついでにダビングしてもらったような記憶があります。最近の彼らの来日ライブでも、この曲が出てくると最高に盛り上がります。てことは、同じように思った人が結構多いということですよね?

さあ、皆さんご一緒に!
Private eyes (ぱん!) watching you(ぱ、ぱん!) ♪

Hall & Oates - Private Eyes[試聴可能!:amazon.co.jp]

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29 July, 2003

iGesture - FingerWorks

iGesture弊社内で大ブームのhuman interface、Finger WorksのiGesture。
タッチパッドのような、ポイントパッドのような、でもこれまでのどのポインティングデバイスとも異なっているようだ。数々のホットキーが見事に「手振り」に適合している。クリック、ダブルクリック、ドラッグは当然のことながら、戻る、スクロール上下左右、Refresh、カット、コピー、ペースト、タブ、Findなど、マウスの一挙動だけでコントロールできないものが、「ひょい!」と。

コピペ!この画像はコピー&ペーストの手振り。実際にやってみると、マウスと、一部のキーボードの機能を指使いだけでできるというのはこんなに面白いものかと感動中。およそ機能に慣れるまで1時間くらいで十分。1日あれば、手放せなくなってしまった。日本語での情報としては、Impress、ZDNetあたりの面白いもの発掘系のニュースサイトがとりあげたくらいで、個人が使っているのをあまり聞いたことがないが、とうとう社内の人間のblogばかりが上位に来ているような...(笑

さて、、、どうしたものか。

iGesture - FingerWorks

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24 July, 2003

The Art of Three

Jazz大御所3人組のケニー・バロン[Kenny Barron](p), ロン・カーター[Ron Carter] (b), ビリー・コブハム[Billy Cobham] (ds)から成るトリオ。2001年に、デンマークとノルウェーでライブを演ったのがレコーディングされたCDは、輸入版(In & Out Records:IOR77045-2)としてしか手に入らない模様。この7月に日本全国を行脚してそれぞれにステキな夜を演出してまわった。

このトリオは、パワードラムで知られたコブハムのプロデュースとなっているが、思いのほか調和のとれたアレンジとなっている。3人とも大型体型の黒人なのだが、時に力強く、それでいて繊細な音を奏でる。ケニー・バロンの軽やかなピアノは、強いフットワークで知られるビリー・コブハムが小気味良く決めてくるドラムに、ロン・カーターのプッシュ感のあるベースの上で踊っている。選曲は、スタンダードのヒットチャートのような有名曲ばかりで、それぞれ見事なアレンジの中でのソロ回しも気持ちよく聴ける。

ただ、このメンバーでなら、もっとやれるはず、もっと熱い演奏を聴きたかった、という声もある。それはそれで的を得ているように思う。各々のメンバーのソロアルバムを聴いたあとにこれを聴くと、なんかまるっと優等生な演奏をしているなあ、と。でも、実際のライブはそれなりに茶目っ気のあるものだったよ。

要するに、Jazzなんだもの。演奏するほうも聴くほうも、お好きなようにということで、ね。

古庄紋十郎。

以前には「探偵ナイトスクープ」(関西系番組)で、また、本日の番組「トリビアの泉」でも特集されていたこの人物、古庄紋十郎。日本刀でも携えていそうな、なんとも哀愁の漂う日本男児らしい名前だ。しかし、その名前は、少年時代に録音されたあるレコードによって、まさに同年代の子供たちによって連呼されることになった。

男性ならほとんどの人が覚えているのではないだろうか。声がでなくなったり、かすれたり、という変化。そして、かわいい声がおっさんっぽい声へと変化してしまうのだ。どれほどの美声も、だれもが直面する変声期によって、なにがしかの変化を強いられる。ソプラノからテナーに変化する、なんてなだらかなものではないところがやっかいだ。

その様子を録音した、NHK制作のドキュメンタリーレコード、「変声期」。昭和35年当時東京放送児童合唱団員であり、ボーイソプラノの美声の持ち主だった古庄紋十郎に、12歳から15歳までの「声変わり」を見事に記録している。「シューベルトの子守唄」を歌う声は、最初は透明感のあるボーイソプラノ、徐々にハスキーが少し入り、歌声としては聴くにつらい時期を経て、やがて低めの声へと変声していく模様を時系列で聴くことができる。

大多数の子どもが変声期を迎えるのはちょうど中学生の時期だろう。思えば、中学校の音楽の授業では歌のテストがあった。声がでない日には、歌うのがいやだなあと思ったような記憶がよみがえってきた。声が高い音へぜんぜん伸びなくなった友人の歌声を笑ったりもしたかもしれない。先生(小倉千賀子先生)は、親切な人だったから、その上手下手だけではなく、その成長ぶりも観察していて、それでこの「変声期」を皆に聞かせたのかな。

中学校の音楽の先生という立場は、実に、成長に伴う変化の大きな時期に、精神的、身体的な変化を観察するのに、かなり良い位置にいるように思う。私は、中学での音楽の授業中にこのレコードを聞いたが、わたしを含め、少なからぬ人間が、この古庄紋十郎のモノマネをしていたように記憶している。まあ、良く言えば、ある程度の不安緩和には役立っていたということかな。この歌のせいで授業中の居眠りが多かったなんてことはあるまいな。

「昭和○○年、○月○日、古庄紋十郎。ね〜むれ〜、ね〜むれ〜♪」

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21 July, 2003

YES - Owner of a Lonely Heart

okdtのWeekend 80's #1:

その昔、「オーケストラヒット」というSEが流行った時代があった。擬音語で表現しにくいが、無理に表現すると「だっ!」「ひゃ!」という感じかしら。本来のオーケストラでの、指揮者のタクトをだん!と振り下ろしたときの、「全員で一撃(ヒット)」という音。それをシンセサイザーなり、サンプラーで再現する場合には、厚みを増すために、ストリングスだけのヒットに加えて、打楽器やブラスも混ぜちゃったり。

YESというバンドは、この曲で骨太のロックギター、リズム隊とファルセット気味のボーカルの始まる直前に、この「オーケストラヒット」を使っている。「ひゃ!」という一発で全体が引き締まる、効果的かつ大胆なアレンジだ。他にもSEをいくつか使っているのだが、わたしに言わせれば他の効果音は必要ないかもね。ギターソロの前の「オーケストラヒット」の上昇連発、「ひゃ!ひゃ!ひゃ!ひゃ!ひゃ!」の後ろでボーカルが吼えているのは結構笑えるが。

10代のコピーバンド小僧がこの音をリアルに再現するのは大変難しく、当時はKORGのM1あたりに入っている、若干しょぼいオーケストラヒットにRolandのJUNO-106のブラスを重ねて使うと、らしくなったっけな。

不器用な恋に一喜一憂する世代に共感を呼ぶ歌詞でもあるんだな。当時は不器用すぎて気付かなかったけど。ははは。
Owner of a lonely heart, owner of a broken heart♪

YES ロンリーハート[amazon.co.jp]

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15 July, 2003

80's回顧録(その1) - Looking Up!

1968年生まれのわたしは、小学校6年のときに1980年を迎えたんだな。ふと、小学校の同級生に、剣道家で洋楽好きな梅田くんと、背の高いなんとかさんという方(すごい背の高い女の子。名前、なんだったっけ...山本さんだっけかな?)がわたしへの寄せ書きに洋楽、ロックの良さについて書いていてくれたのを思い出した。
 当時、わたしは、小学校4年くらいからはまっていたYMOに首ったけ。すでに結構な枚数のレコードを持っていた。放送委員長を務めていたのもあり、音楽やその機材には精通していたほうだと思う。昼休みの放送でよくYMOをかけたものだ。同年、Duran Duranが結成されていることなど知る由もないほど平和でのどかな小学生時代であった。

中学校に入り、ますます楽器への関心は高まり、シンセサイザーいじりたさに楽器店によくこもった。そのうち、ドラムをむしょうにやりたくなった。なんとなく聴いていた稲垣潤一とか、オフコースのドラムがかっこよく見えたというのもあるかもしれない。
 受験勉強のピークへと登りつめるのに比例して、ラジオへの依存度も高まった。毎晩11時を過ぎたころのジェットストリーム。YMOから徐々に守備範囲は広がり、冨田勲、ヒューマンリーグ(Human League)、クラフトワーク(Kraftwerk)、と続き、そして次第に洋楽ヒットチャートへ。土曜の午後のFM大阪による洋楽ヒットチャート、あとは深夜番組のベストヒットUSAなんかもチェックしていたような。

受験勉強で煮詰まった頭が、音楽を聴きながら星新一などを読むとほぐれていくのをよく感じたものだ。そう、やっと、電子音、SE(sound effect)が、単に好奇心のための追求だったものが、精神安定剤としての効果へと変化してきた頃だと思う。
 そのラジオをエアーチェック(懐かしい表現!)したテープに入っていた曲から、CASIOPEA(カシオペア)というバンドを知った。初めて聴いた曲は「Looking Up」。この曲と、これまたナイスな「ASAYAKE(朝焼け)」を含むアルバム、「Photographs」は、なんともdandy、noble、duzzling(まさのそのタイトルの曲もある)な作品だ。

13,4才のなで肩にかかる果てしない受験勉強、親、先生、周囲から、がんばれがんばれと、逃げるわけにいかないプレッシャー、それでいて、なかなか上がらない数学の成績(笑。その中で、この曲に浸っているときは、暗い中から見上げた高い空を感じさせるような、息を吸わせてくれるような気がするひとときだった。
 そうして、この曲に惚れたわたしは、受験が終わって高専に行けば、この曲を演奏しよう。そう、「楽器をやる」というより、「この曲をやる」と決め、実際にそうした。10代のころはずっとこれが応援ソングの主力だったと思う。その演奏回数はもう覚えていないほどだ。とはいえ、その後、洋楽ヒットチャート真っ只中時代は、確実に私の思春期を彩ってくれたのである。

(つづく)
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27 June, 2003

RIETI討論会...

自戒を含めて、個人的にコメントをしますと、

会議、討論会の質という意味ではお世辞にもレベルが高いとはいえないものでした。もう、ぐだぐだ感満点。(事例をごちゃごちゃ書きましたがばさっと消しました)


要するに何の問題なのかな。

コンテンツの問題はではないですね。ディスカッションのシードになるような面白いコンテンツはいくらもありました。テーマの問題はあとでとりあげます。基礎知識の問題?そもそもスタンスが違いますから、これが主要な問題とはなりません。むしろそこに大きな問題があると思うのなら、会議の最初に「定義」の議論をやればいいわけですから、必ずしも会議の前提にはなりません。ということは、残るはプロトコルの問題。実に基本的な、低レイヤーの話で、マナーあるいはルールの問題だと思います。

各人がディスカッションの有効性を上げるためには、自分の論点を明確にすることと、参加者、対象者という意味での議場へのリスペクトが前提でなければなりません。もっともわかりやすい表現方法は、論点を引き出す質問(リクエスト)です。伝える目的も当然のことながら、受けとめる、いかに相手の土俵で話を進められるかは、意思伝達の紳士協定です。

質問というリクエストに対し、論点というコンテンツや、さらに意味を明確にするための質問というリクエストがある。必ずしも質問の形式ではなくても、いかに「発展的」なことを提供するかに関心を向けていくことです。

自分の意見を無理やり突っ込む前に、それを話すための導線として、まずなにがしか質問を投げかけ、その回答の是非ではなく、議論の起点とするほうが自浄作用も働くものです。あらゆる事実や意見が連続していく、その要素の連続で、自分を含む全員の認識は新たなステージへと引き上げられる。集まる意味合いというものはそういうプロセスで生まれてくるものだと思います。

ですから、発言はそこでデッドエンドを起こすものではみもふたもない。一方、話をふられたときに挨拶ひとつせずに、笑顔だけでやり過ごしちゃいけません。とりあえず言うことがまとまらないのであれば、せめて挨拶くらいはびしっとお願いしたい。自分のスタンスが他の人から見えるということは、リスペクトしやすくなるということです。それだけでも、よりスムーズな議論に貢献します。


全体としてはどうなのか。

まず、討論の前提を据える部分、また牽引する部分であるところの「テーマ」に問題があることは否めません。あれほど討論会の命題があやふやでは、そのディスカッションというセッションにより、なにを理解、認識しあうのを目標にするのかがスタート時点で見えないのも当然だという部分があります。池田信夫氏はそこに話を戻す努力をしておられたし、村上氏の「思惑3点」に関する発言などは、テーマに関するおいしいネタだったと思います。

このさい、「討論の前提を据えるための討論会」と銘打ち、もっとブレインストーミング的にやるという方法もあったなあと。「このさい交錯するんなら徹底的に交錯し、当事者の意見を好き放題ぶちまけたほうがもっと何か見えたかもしれない。中途半端にリーズナブルだったことが討論会の面白さを減じてしまったかも」とは、討論会後の村上氏との立ち話。前提の部分が弱く始まるのなら、今度はクロージングのプロトコル、つまり結論として課題をどうまとめるかの部分が強くなければならないですけども。

いずれにしても、各人もさることながら、議長さんの仕事っちゃー仕事なんですかね。だとすれば、まずはエリックレイモンドより、田原総一郎、かな。

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22 June, 2003

スカパー!のアンテナ。

遅ればせながら、気晴らしに後追い日記を少々。

先々週のお話。「スカパーのフジテレビ721チャンネルで放送される、平井堅のライブを録画したい」というリクエストが発生。そういえば、スカパーのレッドパックだっけか、加入していたっけ。調べると、721chは視聴できる契約。しかし、写らない。このマンションの共同アンテナのおかげで、アンテナなしで全チャンネルのおよそ半分を見ることができる(もちろんチューナーは必要)が、残りは、アンテナのスペックのせいだろう、受信できないのだ。

スカパーのチューナーセットには、外付け用の大きなアンテナが付属している。いや、付属していないパッケージもあるにはあるようだが、販売店は価格を同じかそれ以下にして、事実上、アンテナなしという選択肢を残していなかった。私としては、スカパーをゆっくり見るのはゆっくり休みのあるときくらいだったため、アンテナを立てなければ見ることのできないチャンネルはあきらめていた。しかし、この機会に収納から出してきて、設置してみようと重い腰を上げることになってしまった。

アンテナの梱包を解いて驚いた。アンテナって超軽量。ま、だからどうだということはないんだが。アンテナの偏向補正、取り付け角度などは、誰でもできるようにマニュアライズされていたし、ケーブルの取り付けからアンテナの固定時のミス防止対策まで非常にわかりやすい説明があり、実にあっさりと取り付け完了。この業界、マニュアル嫌いが多いのは、不出来なマニュアルのせいだなとつくづく実感。日本マニュアルコンテストのガイドラインでも見て勉強するか。

チューナーの設定もアンテナにあわせ、無事、契約全チャンネルを見ることができるようになった。すると、なんとこんなにあったのかと思うほど、初めて見るチャンネルが多かった。もちろん、平井堅のライブが放送されるチャンネルもばっちりOK。チューナーの赤外線「マウス」と呼ばれる発光体から、各社ビデオデッキを操作できる仕組みが装備されている。これにより、スカパーチューナーによる、ビデオの予約録画が可能になっている。平井堅のライブが始まる時刻には不在の予定だったので、この機能を利用することができた。

この平井堅のライブ、全国ツアーの最終日の福岡の映像だったが、なんと本当に生中継だったのには録画をみて驚いた。観客がだらだらと入り、あの、ライブの始まる前の、じらされ感もそのままライブ。その部分はかつてないほどだらけた映像だったのだ(笑 しかし、ライブ本番のカメラワーク、バックバンドの演奏風景など、臨場感あふれながら完成度の高い映像を見ることができた。ぶっつけ本番であのクオリティが出せるという、そのチームフォーメーションはすばらしい。(平井堅の歌の音程が不安定な部分があったところもライブの良さだ!と言わせしめてしまうわけで(笑))

デジタル世界と比し、リアルの世界においては、物品のパッケージにしろ、サービスにしろ、本当によくできているなあと感服させられることがあるものだ。ユーザ不在のセオリー、ロジック、企画、技術開発が多い中、そのひとつひとつを云々するつもりはないが、やはりユーザありきのロジックを忘れてはいけないと肝に銘じたい。

なお、同テープは、神戸の某所の室温を何度か、何デシベルかの歓声とともに上げただろうと予想される。

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12 June, 2003

オトナ話

「あのですねー、25日のブレストなんですけど、ケツが21時なんで、スタートなるはやでさくっとというイメージでお願いします。基本的には軽めのシナリオということでアグリーなんですけども、なんというかフレンドリー感はどうなのかなーって、逆に言うと直球勝負ギミな雰囲気満点なんですが、まあそれはそれでなくはないよねという意見もあったりなかったりなんで、とりあえずsさんのほうでちょい数字と方向性のほうもんでもらったほうがイイ雰囲気なのかなと考えてて。

で、m先生しゃべりの、k課長しゃべりの、mz選手とどめさしていただきので、あと諸々含めていい感じのフィードバック投げの、まとめはhさんとkさんマターということでざっくりコンセンサスとるという流れで、あとは流れをみつつなりゆきでuさんyさんはじめ識者さん業者さんあたりから突っ込み入ると思うんで、そのあたり含め最終的には適当に落とし込みという方向でどうでしょう。

もしアレなら、それはそれでぶっちゃけベースのブレストをもう一回セッティングするオファーで仮スケジュールをフィックスしてくださればと。要は極論するとギャラリー含め関係者のモチベーションしだいかな。」

※まるっと架空の「話」(オトナ語訳)です。妄想、ツッコミはご自由にどうぞ。

1101(イトイ).comほぼ日デリ版を受け取っているのだが、スラッシュドットのトピックに「要は、それとなく、さくっと「オトナ語」 」としてとりあげられるまで気が付かなかった。言葉の定義とか用法の解説ってなんにしても面白いねつながりで。

あ、「つながり」とかどうなんだろう。

→ 後日談(2003/6/17):「〜つながり」、採用されました。
→ 後日談(2003/12):本になっちゃいました。しかも初版はものすごい勢いで売り切れです。


→ お買い求めはAmazonか、取り扱い書店で。

05 June, 2003

ESRによるOSIのポジションペーパ

紹介するまでもないが、誰が書いたのかということがあまり説明されていないのであえて書くと、「オープンソース」ではおなじみのエリックレイモンド(ESR)による、SCO vs IBMのUNIX関連訴訟についての、ポジションペーパの日本語訳。オープンソース陣営への影響、そして歴史の経緯から見た、裁判の方向性に関する勧告も含まれている。

opensource.jpが何モノなのかが非常にわかりにくいよ、さどっち、とかそういう突っ込みはさておき、ESRの、あのとってもわかりにくい、よく言えばnobleな英語をここまでわかりやすく訳したのは、さすがトップスタジオというところだろう。またOSI-jp(仮にそう呼ぶことにするが)のこの迅速な翻訳タスクへのシフトは高い評価に値する。

さて、ざっと読むに、今後の係争に対するポジションペーパというより、だんだん、もう済んだ出来事に思えてきて、判例を読んでいる気分になったのはわたしだけではあるまい。「UNIXの歴史に関するチュートリアルではない」と書かれているものの、オープンソース開発と発展の大綱をつかむには、へたなクロニクルより、こういう「もめごと」を中心にした体系はわかりやすい。

このドキュメントに対するSCOによる反論文書、あるいはIBMによる追記などが出るともっと面白いのだがね。

IBMについて言えば、日本においてさえ、社内のオープンソース開発関係者には、「オープンソース関係者の刻印(烙印ともいえるかな)」の押印を徹底している。これは結構知られているようでそうでもないのかもしれない。自社の取り組みについて見せるには絶好の機会なので、どのように見せてくるのかも楽しみにしたいものだ。(同様のセパレーションの努力を日立も行なっていると聞いている。)

この問題がどのようなプロセスを経て決着を見るか、そしてその決着として企業としてのSCOがどのような生命維持活動をするのかだけではない。観察者であるところの、さまざまな業態に及ぶオープンソース関連の開発事業を行う主体者、また支援者にどのようなリスクヘッジスタンダードが流布されることになるのか。

観察してわかったことをまとめていくつもりだが、せっかくの機会なので仮説をたててみようと思う。

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25 May, 2003

日本橋横山町の朝市−坂善

日本橋横山町には服飾関連の卸屋街がある。関西では新大阪に「センイシティ」があるが、ちょうど同じような位置づけのものだと思う。浜町生まれの御仁がぜひ一度行ってみるようにと促されていた。しかし、普段は小売しないことが多いし、バーゲンや棚卸には時期というものがある。折りしも、先週、「王様のブランチ」の特集にykが目をつけた。ブランドのアウトレット、定番ものなどを月に2回ほど、日曜日の午前に「朝市」として激安で売りさばくという。その店の名、「坂善」(サカゼン、とカタカナ表記のほうが知られているらしい)。そこで、今朝は早めに起きてでかけたというわけだ。

日曜の朝、都内の道路は非常にすいている。普段では考えられない早さで横山町に到着した。閑散とした日本橋界隈なのに、横山町の路地を入ったあたりから、人の賑わいがちらほら見えてくる。やがて、「坂善の朝市」という看板を持ったはっぴ姿のお兄さんたちが呼び込みをやっているところに遭遇。あっさり見つけることが出来た。(電車で行くのなら、日本橋馬喰町駅と浅草橋の間あたりなので探されたし)

朝市は、それはそれは大勢の人が詰め掛けており、5Fまである店内にはカジュアル、レディス、ブランド小物、メンズなど一通りのジャンルを網羅しており、特にブランド関連のフロアはデパートのバーゲン顔負けの賑わいでごった返していた。COACHのバッグ、ヴィトンの小物、アルマーニのスーツ、バーバリーのワンピース、もろもろ…半額もざらで、商品によってはレジにてくじで割引率を決めるというゲームまで導入されていた。大阪を彷彿とさせる雰囲気だ。普通のシャツ、ネクタイや下着なども網羅しており、そのせいか客層は広かった。満足げな女性や家族連れ、カップルの往来を見ながら、すっかり疲れた私は気分を変えてその界隈を散策することにした。便乗というわけでもないのだろうが、着物屋や靴屋などが朝市をやっていて、丸ビルや銀座で普通に並んでいるようなブランド、商品が目を疑う価格で叩き売りされていた。

別に売れ残りの在庫処分に限らず格安で販売されているのを見ると、デフレのせいか、最近の小売の販売店の体力の減退をうかがい知ることができる。「ブランド」がいかに商品の売値を吊り上げているのかも見える。いいものを安く売る、というのは体力的に小売店にできる仕事ではないのだ、とつくづく感じだ。経済モデルのことはちょっとそっちにおいておくとして、六本木ヒルズで目を輝かせるのもいいけど、「原価」のリサーチに卸屋の朝市を一見しておくのは賢明なのかも、ですよ。

※来週も日曜は朝市らしいよ。

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09 May, 2003

英語で○○してみる。

松井がメジャーに行ったころに新庄が「英語覚えるにはDVD。これしかない」と言っていたが、それは「面白くないとやる気がでない」ということなのだろうね。そういえば、ヒアリングマラソンにLinusへのインタビューが出てきたということでkaza氏が俄然やる気を出している。

「たとえばこういうときはこうです」という勉強というのは、受験的というか、連結性を成り立たせるのも難しく、既存知識や日常経験というカードをつなぐシナプスが刺激されないように思う。ずいぶん前に買った、「英語で日記を書いてみる」という本を思い出し、手にとってみた。うーん、結局、フレーズ集なのだなあ・・・。逆引き的な使い方はいいんだけど、これを見て「書きたい」という意欲はわかない。やはり、日記も、実際の英語のおもしろいものを読んで、なおかつ真似して書いてみるというプロセスを選んだほうが早く身につくということだろう。

そういえば、matzさんことまつもとゆきひろさんによると『私は「blog」と「にっき」を区別しない人です。あんなのたんなるスタイルの違いじゃないかと』と。それはそれでいいんだが、逆説的に、「スタイル」という角度で区別・分別(ぶんべつ)する人にとっては別のものだということになるわけで。 いずれにしても、「スタイルの違いは気にしない」というmatzさんの「らしさ」も垣間見えたきがした。じゃ、とりあえず面白そうな英文blogを探すかな。 (5/11追記:「やはりこれは違うものだと感じるようになった。 」とのこと。やはり、「blogと日記の違い」というお題は、境界線を引くよりも、何を主体とし、何を書くか、なぜ書くか、というレイヤーで思考すると面白い。)

他に、英語で*毎日できる*なにか建設的なことはないだろうかと考えていると、たとえばお祈りをしてみるとかどうなんだろうと。早速、友人にお願いしてGETした英文は、なるほどーと思わせるところがあった。英語の聖書でPsalmsなりMatthew 6あたりみりゃわかるっちゃーわかる英文だったが、やはりハートがこもっている気がした。これが座学と実践の違いなのだろう。

しばらく英語しゃべってないから、しゃべってシナプスを刺激しよう。

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05 May, 2003

横浜ベイサイドマリーナ

八景島方面にあるアウトレットモール、「横浜ベイサイドマリーナ」。幕張ガーデンプレイスや、舞子マリンピアと同じMITSUIグループの系列モールだ。

ベイサイドマリーナと銘打っているだけあり、水のある空間はとても気の晴れる景色を演出している。ヨットがずらっとならび、シーサイドマーケットのような雰囲気を醸し出している。

オフィシャルサイトの「ブランドリスト」には、ファッションブランド、雑貨、シューズ、キッズも網羅している圧巻のテナント量がわかる。個人的には、ひいきのEddie Bauer、Franc francなどのアウトレットがあり、うれしい限りだ。ただし、連休中だったのでサイズが揃っておらず、hykwのいうところの「大型種」用サイズがことごとく品切れていた。

また、レストランもなかなか良いラインナップだ。アメリカンビュッフェ(ステーキなどリーズナブル)、中華、もちろんカフェも充実。カフェのクレープやワッフルメニューが人気を博していた。裏手にはStar BacksやMcDonardなどが並ぶファーストフードストリートも存在する。

客層についてはカップルはさることながら、意外に自慢の飼い犬連れの買い物客が多い!ミニチュアダックスフンド、ウェストハイランドホワイトテリア、ジャックラッセルテリア、ゴールデンリトリバー、チワワ、ウェルシコーギーペンプローグ、ワイヤーダックス、トイプードル、ヨークシャテリアなどなど。でも、ミックスは一匹も見かけなかった。(yk談) もう、それにしても多い。犬だらけだと言っても過言ではない。犬OKのモールだというところが売りなのかもしれない。

客の数はすさまじいが、それに負けじと駐車場も広大でキャパシティは十分。3000円の買い物で3時間無料、それ以上は一日固定で1000円ときているが3時間ではちょっと楽しみ足りない感がある。実際、一度出して、また入れているらしい客も相当数見受けられた。

最近横横線まで首都高速湾岸線が開通したおかげで、とても気持ちの良いドライブコースとなっており、とても便利なところにある。八景島は降り口が非常に混んでいるので、東京方面からなら、並木ICのひとつ前の、杉田ICで降りるのがコツだろう。(並木まで行ってエライ目にあった^^;)また、京浜東北根岸線新杉田駅から金沢シーサイドライン(モノレール風)で鳥浜駅が最寄駅とされている。

さすがMITSUIグループ、気合は十分。同系列の、神戸マリンピアを懐かく思った。さて、このスペース、果物や海産物をオープンマーケットで売ったら、さらにいい味出すのではないかな。あと、ストリートパフォーマーがイベントスペースに限られているのもいただけない。そのわりにイベントスペースがちょっと貧弱なので、余計につまらない。東京都と神奈川県のストリートパフォーマ施策の違いなのかな。

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30 April, 2003

「Linuxガイドサイトクローズのお知らせ」

本日、オールアバウトのLinuxガイドサイトのクローズのお知らせを含むメールマガジン最終号[保存版データ付]を送信しました。以下に抜粋を記載します。

該当WEBサイトのお知らせ欄に「4月30日をもってクローズすることになりました」と記載してから、個人的に、またMLなどで「本当?エイプリルフールとかではなく?」というお声をいただきました。

オールアバウトのサイトの4/1のリニューアルをご覧いただきますとわかりますように、「コンピュータ・インターネット」チャンネルは名前を変え、「パソコン・インターネット」チャンネルとなりました。皆様もおそらく、このサイトが初心者、ネットビギナーを支援するサイトとして注力していく様子が伝わったことと思います。

わたしも実際、このサイトのほかのチャンネルを見るときは、「ラーメン」ですとか、「ダイエット」など生活系のガイドサイトを中心に見ているところがありますし(^^;)、オールアバウトの強みはライフ・エンターテイメント関連でのユーザ支援にあると言って良いと思います。

そのような経緯で、プロデューサとの度重なる会議の結果、全体の再構築のため、他の専門性の高いガイドサイト同様、Linuxガイドサイトも「クローズ」ということで合意いたしました。

私個人としましては、Linux関連の情報やインターネット上のリソースをまとめたものを今後も発信・啓蒙していくことはライフワークのひとつだと考えています。今後も各種コンファレンス、イベントのほうでもお目にかかれると考えております。あわせて、私の個人サイトにて成果の発表先に関してもアウトプットしていきます。きっとお役にたてると思いますので、どうぞご覧ください。

オールアバウトサイトが一層、皆様のライフスタイルを広く支援するサイトになっていくことをご理解いただければと思います。Linuxガイドサイトをご支援くださり、本当にありがとうございました。引き続き、叱咤激励をよろしくお願いいたします。皆様のますますのご発展をお祈りしつつ、、、

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27 April, 2003

香港ガーデン−広尾

SARSの影響で、ためたマイレージを香港往復に使おうという予定がなくなった。香港は私の憩いの地だったのでとても残念。一日も早い収束を待つばかりだ。おなじマイル数でいけるグアムかサイパンに誘導されそうになっているが、それもどうかと(^^;

アジアで食べる飲茶はなぜにあんなにうまいのか、その理由に「パクチー(タイ)」があると思う。これは香草の一種で、香港では香菜(シャンサイ)、英語でコリアンダーとも言われる。これを食べることのできない日本人の割合は結構高く、その実、大好きか大嫌いのどちらかに分かれるというから面白い。香港やバンコクで食べた飲茶には、ほとんどすべての料理−包系、粥、炒の別なく−に入っていると言っても過言ではないほどの含有率。しゃきっとした歯ごたえと、独特の香りがする。食べなれるとやみつきになり、その後…タイ料理にせよ、中華にせよ、パクチーのかわりに三つ葉などはいっていた日にゃ、ノンアルコールのビール風のスカを食らわされた気分になるというから不思議だ。香港ではスーパーに普通に売っているのだが、日本では毛嫌いする人が多いせいか、入手しにくいため、プランターで育てる人もいる。TIPさんは池袋のあやしげなところ(一部推測)で買っているらしい。

香港といえば、広尾にある、香港ガーデンに行く機会があった。雰囲気やメニューなどは良さそうだ。まさに宴会向き。わたしにとっては、パクチー含有率を調査するのがメインの目的となることは読者には察しがつくだろう。 この店は西麻布交差点と広尾駅の中間地点にあり、駐車場も完備している。内部に3店舗あり、今回行った店舗では、タイムリミットのない飲茶食べ放題、これ4000円。 しかし、期待をよそにパクチーはまるっきり入っておらず、日本人にとっては食べやすいように調整してある。香港で食べられる飲茶とは程遠いが、まあ営業トークだということでいいとしよう。

内部の広さには驚くばかり。突然20人くらいで押しかけても大丈夫ではないかと思う。デザートを除いてすべてのメニューがワゴンサービスで提供され、しかも食べ放題なので、食事中にバイキングブースへ移動する必要はない。デザートはフルーツからお菓子までいろいろあり、女性客にはたまらない「食べ放題」となるようだ。ワゴンでは飲茶メニューだけではなく、酢豚やその他炒め物、そしてフカヒレスープも提供されるので、満喫することうけあいだ。ぜひここでオフをやりたいものだ。

しかし、パクチーオプションなどのカスタマイズは、もうひとつランク上の食べ放題店舗に行く必要があるようだ・・・。今度試してみるとしよう。

# omyuさん、一緒に行きますか?

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21 April, 2003

関心空間。

最近、関心空間のサイトが妙に面白くなってきた。キーワードと簡単な説明、URLくらいの単位をひとつの情報単位とし、それを他のキーワードにリンクしていくことで情報シナジーを生もう、というサイト。アカウントを持つ各個人のキーワード一覧が載せられているページを、その人の「空間」と呼ぶ。

特定のキーワードに関心を持っている人がどれくらいいるだろうと検索したりしていくうちに、自分の衣食住環境や趣味、嗜好などを「キーワード」で結び付けたくなってきた。そう、人の関心キーワードに、勝手に自分でリンクを張ることができるのだ。しかも「〜つながり」という、「なぜつなぎたいのか」を考えさせるところがいい。この「つながり」を一覧で見たり、検索したりできるところも優れている。脳のシナプスのシミュレーションのようなものだ。

そういえば、3年くらい前に、「有名人の本棚」という企画を考えたことがある。〜の本棚にはどんな本があるんだろう、というテーマは関心の高いだろうという仮説のもと、キャリアパスや情報収集源を示唆するものにできるだろうというコンセプト。Amazonあたりがやればビジネスとしても面白い企画にできるんではないかと思う。しかし、この関心空間サイトは「本棚」も当然のことながら、関心のあるものであればエンターテイメントやグルメにいたるまで、「人の関心」をノンカテゴリに見せるサイトになっている。

システムはPHP3で動いているように見せているが、その実はどうなのかわからない。DBはPostgreSQLだという風説も聞いている。これだけ更新の多いサイトでPostgreSQLの採用はあり得ないのではないかと思うが・・・(一日一度は落ちているような気がするし)とにかくパフォーマンスチューニングを手伝ってさしあげたいくらい遅い。むしろ実現している事柄の面白さやユーザビリティを評価したい。

さくっとアカウントをとるべし。そして、まずは衣食住環境、そして、デスクの上や普段使っているもの、携帯しているものをキーワードにしていくと、業界の壁のないコミュニケーションが生まれてくる。もっとも、同じ業界の人も何人かみつけた。(yoosee, zophos, iwai, ay, ほそのひでとも,結城浩など・・・)こうして、意外な人間の意外な「空間」と「関心」、そしてそれをもとに予想しないコミュニケーションが見えてくるのが面白い。okdtの空間もよろしければどうぞ。

皆さんの「空間」もカミングアウトすべし;-)

okdtの空間
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19 April, 2003

かつ銀−新富町

新富町駅徒歩2分、弊社オフィスからも非常に近いところにある老舗のとんかつ屋さん。一年以上前に、近くにある沖縄料理屋ZENに通う途上で発見した店だ。その後、弊社社員の間でもポイントが高く、弊社のお客様をこちらにご案内することも多々ある店だ。先日、ひさしぶりに行ったのだが、過去にこの店について記述していなかったことに気づいた(意外だった)のでこの機会に書くことにしよう。

地下1Fに降りていく階段から絶妙の雰囲気を醸し出しており、「喝」とか書かれているあたり、気合が必要に見える。しかし、そのような重厚感のある店の門構えの割には店内は広く、割安感のある価格設定で、キャパシティもゆっくりくつろぎながら大人数でもいただけるあたり、いろんな意味でリーズナブルだ。特に、大きな丸テーブルはお気に入りだ。分け隔てなく雑談をしながら一杯飲むには最適。メニューはといえば、とんかつをはじめ、おいしいフライを提供してくれる店ではあるのだが、むしろかつ丼屋と言ったほうが当たっているかもしれない。実際、メニューの半分を魅力的などんぶり系が占める。

かつ丼、ヘレかつ丼、特製かつ丼、カツカレーのいずれにせよ、お新香、赤だし、お茶碗のご飯、キャベツ、そして土鍋にグラグラと煮えたカツ(カレー以外は卵で閉じてある。かつとじ風と言っても良い)というセットで提供される。キムチかつ丼というメニューが増えていたが、これも同じような感じ。もちろん、キャベツとご飯はおかわり自由。大食い軍団を連れて行っても問題はない。デフォルトの量は女性でも食べきれる程度の量だし、食べ方としては「つゆだく」が好きなら自分でそうすればいいわけなので、丼とはいえご飯セパレート方式は自由度が高い。

関西人の私から見れば、分厚いカツは東京ならではの特徴だと思う。もちろん、関西に分厚いカツがないとは言わないが、所詮、ファミリーレストラン型のカツ屋チェーンか、KYK、がんこぐらいのものだろう。東京にあるこの手の老舗風かつ屋は関西にはほとんど存在しない。費用対品質に至っては、関西のいかなるカツ屋もかなわないだろう。また、少し濃い目の味付けといわれる江戸風味は、かつとじのような料理では特に活かされているように思う。名古屋界隈出身

15 April, 2003

めたりっくの遺物消滅。

東京めたりっくが3月26日にYahoo!と合併、それに伴い約款を修正して間もないが、「めた」のユーザであった弊社あてに、Yahoo!BBめたりっくからメール。

ソフトバンクBB株式会社により提供させていただいております「Yahoo! BBめたりっく」サービスは、2003年6月30日をもって終了させていただくこととなりました。(お知らせ文


ちょ、ちょっと待てよ、エライ早い話だねぇ。それは約款上では、「もしかするとそういうこともあるかもしれない」というニュアンスで書かれてはいることではあるのだが。

第5節利用契約の解除
第22条(弊社が行う利用契約の解除)
・・・
3 弊社がYahoo! BB めたりっくサービスの全部又は一部を廃止するとき、当該利用契約を解除することがあります。
4 弊社は、前3 項の規定により利用契約を解除したときは、弊社の定めた方法により契約者にその旨を通知します。


ひどい。これをいきなり適用か。実にY!BBっぽいやり口だなあ。で、光に変えなさい、と。で、現在も電話はつながらない、と。

先だっての、2月17日のNTT関連サービスの約款修正に異議を唱える文章中の

「上記約款変更に対する弊社の見解といたしましては、この約款の変更は、お客様の既得権を軽視するもので、まったく容認できかねます。現在、ソフトバンクグループの一員としてお客様へ提供しているサービスを守るべく鋭意努力をしております。」

とある、「既得権を軽視は容認できない」とか「サービスを守る」とかという表現の意味を問いただしてみたいものだ。

あ、この文章は「東めた」の文章か・・・。
で、サービスやめます、はY!BBか。
なるほどね。(ぽんっ

# いいのかよ、おい。
# しょうがない、既得権を生かすのが上手でやんちゃな会社に鞍替えだな。

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14 April, 2003

HDD換装難航記録。

とほほ(涙

愛用のVAIOを某サードパーティA社の「HDD換装サービス」に出したら、3時間どころか3日間かかったあげく、それはもうとってもええかげん+とんでもない状態で帰ってきますた。もう最後に引き取りチェックしたときに「自分でやる。もういい」状態。ちゃんと「仕事」しようよ、「作業」じゃなくてさあ。もう、今度から自分でやりますね、A社さん。

反省・教訓

・デスクトップにフォルダを切って大きなファイルをずばずば置くのはやめよう
・マイドキュメントにも保管上大事なものをあまり置かないようにしよう
・普段使っているアカウント以外にもうひとつバックアップアカウントを切っておこう
・レジストリは自分でバックアップを取るべし
・お気に入りやCookieもバックアップを取るべし(簡単にエクスポートできる)
・VAIO(PCG-GR5F)のHDDってめっちゃ簡単に外せる。昔のThinkpad 535と同じような感じで、ねじ一本でHDDだけさくっと抜ける。
・Datulaはレジストリがなくても復旧できるが、レジストリなしに受送信に使うフォルダをこれまで使っていたフォルダを指定するとAccount0を消してしまうので超注意。別のフォルダを指定しておき、アカウント設定をしてからフォルダコンテンツをオーバーライトするのが吉。Nortonの削除監視のおかげで復旧成功。

そういえば

以前から話題にはあがっていたのだが、OKWebコミュニティって、「自分で学んだ教訓」を投稿するところがない。その情報の価値確保には、第三者による評価が不可欠なわけだが、たとえば「このFAQイイ!」あるいは「使えねぇ」って言う部分が必要。逆にそれだけのサイトも多いけど。疑問が起きたときに人に依存しないタイプの集団からのナレッジ集積スキームと、第三者によるナレッジ再評価の部分が課題ということになるかな。

むしろTIPS&TRICKSサイトとして別立てするのが良いのかな。

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09 April, 2003

'Round about Midnightで色づく環境。

私はプログラミング・ドキュメンテーションモードに入った時など、オフィスの築地ではなく、月島で仕事をすることが多々ある。(ん?プログラム書きますがなにか?)デスクもチェアもオフィスとほぼ同じ。昔から、ががっと集中してドキュメントを書く時は、静かで、集中できる環境を確保しなければならない。それを Miles Davis や Ron Carter でたっぷりと埋める。すると、心地よいテンポの上にPCのキーボードを滑る両手は "Tickle the Ivory" 状態になるのだ。

先だって関西のアパートを引き上げたのだが、そこもステキな環境だった。明石海峡大橋も近く、花火大会の事故で有名な朝霧にあった。大阪でのミーティングを終え、資料やドキュメントをわんさとのっけた車で湾岸線をとばす。そうそう、途中で六甲アイランドに寄ることも多々あったなあ。(遠い目 で、阪神高速を乗り継いで帰ってくるわけだ。すると、これまたすばらしいドキュメンテーション環境が待っている。

アパートにはOMPのWCNの64K専用線をひき、常時稼動のサーバがずらり並んでいた。ファンの音を掻き消すかのように、BLUESやJazzを聞きながらウィスキーをあおり、プログラムやドキュメントをたくさん書いた。そうそう、このアパートで「逆引きRedhat Linux」なんて本のいくつかの章も仕上げたっけな。とにかくこのアパートはサーバ関連、オーディオ関連、ドキュメンテーション関連と山のようなガラクタと紙くずに埋め尽くされていたわけだ。この環境は、2年前に築地にオフィスを開き、しばらく後に月島に移転してきたときに変わった。

月島はいいところだ。オフィスが近いだけでなく、母親の生まれ故郷のそばだということもあり、人に下町のよさがある。結構広めの新しいマンションにたどりつけたのはラッキーだった。このスペースを一人で広々と使っていたが、妻の来臨の後、さらに関西のそのアパート引き上げに伴い、最後に厳選されたドキュメンテーションや、雑誌がどさっとやってきたため様子が変わった。(※ Internetworkingという、過去に心底お世話になった雑誌で、記事の質、量、構成は最高の雑誌だったのだが、なぜか1年半くらいで休刊してしまった・・・もちろん、全巻持っているし、全巻持ってきた。これから参照することが多くなるだろうからね(謎)

これではいけない!「仕事」ができない。そこで、コツコツ片付けようと思ったのだが、これまたなかなか進まないもので、あちらのものを退けては、こちらに積むということが繰り返されてしまう状況に陥ってしまっていた。強烈なカンフルになりそうなツールを探そうと、Portal Askulに行き着いた。どれどれ・・・、お、デスクシリーズが増えている上に、以前はSo-net会員限定だったのに、クレジットカード決済会員なんて制度ができている。いいじゃないの。

結局、Portal ASKULでゲットしたデンマークTvilum-Scanbirk社製のデスクオーガナイザーと、サイドキャビネットをGET。組み立て式だと書かれていないのが不覚だったが、苦労して組み立てた甲斐あって、かなり使用感が良い。デスクオーガナイザーは結構大きめで、CDラックもついているところがイケている。サイドキャビネットは、ファイルハンガー付、カギ付引き出しアリ、そしてどこか高級感、重厚感があり、組み立てた状態でやってくるシンプルOAシリーズのキャビネットより格段に良い。(しかも若干安い)

早速、ゆったりと収納された「仕事」たちを見ながら、またもや Miles が 'Round about Midnightを吹いてくるわけで、これまた気分よく夜更かしをしてしまうわけだ・・・。

# そろそろ配信ですね、編集長。

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後日談:寄せられたコメントによると、デンマークTvilum-Scanbirk社製の家具をもっと安くで入手することができるサイトがある。Furniture House(ファニチャーハウス)だ。なんと、大幅に安い。これにはかなり涙。ということで、テレビボードをこちらで購入した。

08 April, 2003

VISAGE crew - No.3の実力。

忙しい一週間を控えた今日、ラッキーにもふと1時間ほど時間を作れたので、しばらく切ってない髪を切りにいつもの美容室に電話をかけた。(※この店については、以前、「VISAGE crew - 勝どきの美容室」というタイトルで書いたところで、この記事はなんと同店のバックヤード(スタッフルーム)に掲示され、スタッフ全員に楽しんでいただいたとのこと。)

しかし、店長の柳田氏は予想通り不在で、なんと次に指名するおのづか氏も不在とのことだった。まいったなぁ。わたしの経験から、彼らの腕は確かで、しかもわたしが自分の希望を説明する状態以上の出来に仕上げてくれる。そういえば柳田氏はここ数ヶ月お目にかかっておらず、最近はおのづか氏にお願いしていた。このおのづか氏は大変ひとあたりもジェントルで、かつナイスガイだ。しかも以前、嫁が銀座の某店でひどい髪型になった時のFIXまで引き受けて見事な仕事をしてくれている。

で、その二人がいないとなると、これまで指名していないスタイリストをお願いしなければならない。困った。これには結構なリスクが伴うのだ。一般的に、少人数のフォーメーションにおいて、No.2までがすばらしくても、No.3までがすばらしいということは滅多になく、なおかつ今回は誰がNo.3なのかわからないという事態だ。もちろんこの店のスタッフは皆さんとても感じが良い方ばかりなのだが(電動ゴマスリ機風)、髪を触らせるのに普通以上のパーミッションの必要な私には大変困る事態となった。

そこで、いっそのこと、おおもりくんという、バイクと映画を愛する男で、ポジション的にはアシスタントからスタイリストにもうちょっとで昇格するはずの彼を指名しようか、と相談した。が、本人曰く、「5月、5月には必ず!」とのこと。そうかぁ。彼の実験台にならなってもいいと思っていたのだがな。でも、組織のルールを尊重することは出世前のルーキーには特に重要なことだから、「客の無理」というのはあえて引っ込めることにし、やむをえず、今回は成り行きに任せることになった。店を入ると、しろまさんと名乗る帽子姿、少し小柄で笑顔の男が現れ、「今日は私が担当させていただきます。がんばります。」とご挨拶。4月に入りたての新人さんにざっと流してもらい、早速カットへ。「どんな感じで」「うーん、いつもの感じ(笑。いやはや、春らしく短くさっぱりと、という感じで。」あと他にもいろいろ注文をつけつつ、カットが浅かったため、全体のカットは2ラウンドに及んだ。

こう、柳田氏の「ちゃっちゃか」風(くるっ♪と回るトリッキーな感じ)、おのづか氏の「しゃかしゃか」風(高完成度をめざす職人風)と比べ、「なでなで、ちょきちょき」風(トリマーに毛並みを整えられている感じ)に手つきがゆっくりなのでいつもの調子が狂い、正直、一抹の不安を感じなくはなかったのだが、やはり職人は職人、結果的に大変上手に仕上げてくれた。No.3どころか、スタイリスト認定されているスタッフは相当に優秀なのだろう。全般的にスタッフに学習意欲があり、教育、研修が行き届いており、それゆえに進歩が早く、同輩のみならず、上下の信頼も固い。おおもりくん、頑張ってね〜(笑

そうそう、この店は「VISAGEなんとか」という名前で郊外をターゲットに展開しているようだが、昨年は晴海トリトン店、4月に本八幡駅直結ビルに開店、次に北千住へと展開していくそうで、柳田店長は4店舗のマネージャに昇格、それにともなっておのづか氏は勝どき店の店長になったそうな。おめでとうございます。>両氏 あなた方を指名してきた私の目に狂いはなかったようだ。(ふっふっふ そうそう、ふくしまさん、ご出産おめでとうゴザイマス。あー、そうだ。柳田さん、おのづかさんに一言。楽しいスタッフが多すぎて名前を覚えられないからやっぱり名札着用を義務付けてください。カスタマーリレーションの基本ですよ!

大江戸線勝どき駅徒歩1分のこの店、以前の記事の読者で行かれた方が何人かおられると聞いているが、是非オススメしておく。

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03 April, 2003

VoIP/ADSL-Ready考

VoIP、遠距離通話が多い我が家では早速大活躍だ。しかし、まだまだ進歩はこれからだというところがイイ。誰でも予想できることだろうが、プロバイダ提供のVoIPを導入することであらゆる通話料金を安くあげましょう、というメリットは、そのうち差別化要素でなくなってくる。導入が浸透すればするほど、知らずしてユーザ同士の通話となっており、通話が無料になっていくわけだからね。

そうすると、やがてVoIP/ADSL-Readyな電話機がでてこないかな。目の前に並んだ機器をまじまじと見つめると、このVoIP-TAは電話機に内臓できるし、、、ADSLスプリッタやADSLモデムもそんなに大きなものではないのだから、、、これも内臓できる。今でさえ結構機能が重複しているんだから、統合してしまえといいたくもなるね。それで電話機にEtherポートがついていれば完璧じゃない?

ユーザはこまごまとしたスプリッタやモデムやVoIP-TAのレンタル料金から開放されることを喜んで、もっと大きな買い物をするだろう。また、さすがに何年も電話/FAX機を買い換えていない層に販売する強みがでてくるのではないかな。L-modeよりよっぽどニーズあると思う。いや、L-modeもそのIP網にのっけちゃえばいいんだ。

こまごまとした零細企業向けのネットワークソリューションもやりやすいはずだ。多拠点展開もぐぐっとしやすくなり、柔軟性も増す。街角のHOTSPOTはもっと増えてくるだろう。そうすると、マイラインが死滅するから電話会社の競争が難しくなるかな・・・あ、そうだ、マイラインはもっとIPレイヤーの話にすればいいんだ。回線品質とか、オンライン留守番電話などの付加サービスなど、そういうところで競ってくれればわかりやすい。IPベースだと認証さえすれば自宅あての留守電をどこでも聞けていいなあ。また、ネット家電の導入にもぐぐっと貢献しそうだ。

考えるほどに、まだまだアイデアがわいてくる。少なくとも、VoIP/ADSL-Readyな電話機は売れる。インフラ屋さんあるいはインフラ屋さんの戦略を扱っているコンサルタントの方、誰か組みませんか?PC2社の後藤さんにでも言ってみようかな。

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30 March, 2003

イラク戦争と株価

マーケットウォッチャーとしてはトレーニング中なので、実際に何かの役に立つのか、誰かになにかの参考になるのかなどは関係なく、現在の観察とインプレッションを記しておこう。マーケットを見ている人からすればあたりまえのことを書いているのは百も承知で、あえて覚書。

開戦前

戦争突入への懸念から、実際にやる判断が強まるたびに投資家は懸念材料ととらえて株価は下落方向。石油・オイル関連が徐々に高まるが、そんなに高くはならない。当初、鉄鋼、ハイテク、輸送関連が上がるとの予想も聞かれたが、実際はそうでもない。すでに持っているものを使うからだろう。備蓄兵器の数なんて地球を何回でも真っ黒に焦がすことができるほどあるはずだからでしょう。

開戦が決まり、48時間のカウントダウンが始まった頃、優良な株も含めて売りが入る。実際にここで大口の証券会社や投資家はここでは大して売っていない。出来高を見ればわかるが、ここは不安を感じた投資家だけが安く売ってしまうために株価は下がる。下がった株は大手の投資家に超お買い得価格で拾われる。


開戦後

米英共には最初は威勢が良かったため、「早期終了」との見通しから株価は急騰。これも、怖くて売った人が買い戻そうとした動きや、安くなった優良株を取り合いしたという動きなので景気とはまるで関係ない。すぐに様子見のこう着状態に入ったりする。で、NYダウを10時間後で追いかけるという、アメリカ合衆国日本州っぽい動きが露骨に。


開戦継続中

おいおい、すんごいハイテクワザで早く終わるんじゃないのかよ、と思っていたら、根拠の薄い発表(フセインが怪我しているはず、とか、副大統領は死んだはず、とか)がイラク側の報道でひっくり返されるたびに、「あれはうそだ」「影武者だ」とか言って報道誘導をしようとしたり、でも結局CIAから「本人だと断定」とかやられて、まさに情報に関して持つミッションの違いで情報が錯綜。もちろん、こんなのをいちいち見ていない投資家大衆は、「なんかやばそう」というくらいにしかとらえないので、迷わず株価下落。

フセインはイラクの油田に火をつけた。この戦争が大規模利権がらみのものだということはもうばれているので、当然、若干石油関連株価にもやや影響。石油の入手ルートが限定されたり、輸送にリスクが伴うようになったり、実際は困るだろうに、「石油価格が上がるだろう」なんて予想で石油会社の株価があがるなんてのはばかばかしくて笑える。当然、そういう急騰は数日もたない。価格が上がっても商品なかったら量売れない、と。むしろ経済への影響を懸念され、全体が下落トレンド(トレンド:全体の傾向とか大きな動き、というような意味)なんてことに。こうなるとブッシュはなにがなんでも「イラクの油田ゲットズザー(砂嵐音響つき)」をパフォーマンスとして見せないといけなくなる。親子二代オイルまみれ、といわれているんだそうな。

徐々に世論の懸念が増す雰囲気が報道され始める(ここ重要)。戦争反対デモで渋谷に5000人、とか。一方、戦争が長期化する状況に、「戦争なんてこんなものだ」とラムズフェルドやパウエルが言うたびに一喜一憂していたマーケットは、それこそ48時間程度で「そうかも」なんて思いはじめ、多少の戦果の有無では大した動きをしなくなった。毎年のことなんだそうだが、日本独自の年度末を迎える3月末を理由とした出来高の低さもありながらも、なんとなくいつもどおりの週末の利食い上昇を金曜日後場で見せてみたり。


場外乱闘

こういう、トレンドが見えないときにひどく上昇を続ける株に注目すると面白い。低位株とか仕手株関連、とかという言葉でさらしあげられていることもあるが、大抵、世の中の景気と関係なく、言い方を変えればマーケットとは独立しているように見える会社である。投資家は株価が下がっている場合でも利益を確保していかなければ食っていけないわけで、そういう孤立している会社の格付けを上げたりして、株価競争を戦争とは関係のないところでやっている。一例を挙げると、競合する2社をうまいタイミングで格付けし、シーソーバランスで上昇誘導させている大和総研のお手並みはさすがだ。見事にクラリオンとケンウッドの株価を粛々と上げている。


おまけ

※ IT関連株についてはどう思うかって?

Sigh... 今の感想を書きとめておく価値さえ感じない・・・。向こう三軒両隣長屋、いっしょくた、一蓮托生。それだけに注目も観察もしやすいともいう。要は「人気」でしょう。あとは銀行保有株の市場への開放でどうなるのかな、くらいかな。どっちにしても、ITサービスのマーケットへの影響なんてのは根本から考え直すべし。まあ考え直すより粛々と続けることなのかもしれない。


※ 今後はどうなるって?

No way! 知ったこっちゃない。なにか起きたらその原因と結果を結びつける導線を自分の目で見ることが楽しいからね。この観察から実にいろんなことを学んでいるよ。バグダッドはどうなる?食糧供給ルートは確保できる?難民はどうする?なんてものの影響はずっと見ているとそれなりに変化が見える。もっと小さな話しだと、日本の新年度スタートによる出来高の変化は4月に入って数日で見えてくるし、3月の配当とか株主優待の品、券などがオークションなどに出回るだろうし、毎年夏ごろに上がってくる株は戦争影響があっても上がってくるだろうとか。むしろダメになるところって何業界?とか。あちこちに注目トラップは仕掛け放題というものだ。成り注(笑。

参考:NYダウ / 日経平均 (いずれもYahoo!)
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23 March, 2003

ネットコストのリストラ。

ネットコストというものは、何重にも支払ってしまっているのは良くわかっていたのだが、MLなどいろいろあると移行が実に面倒で億劫になっていた。しかし、昨年末にInfosphereの個人サービスがOCN化した影響で我が家もOCNになってしまい、昔ほどパフォーマンスも悪くないのでこのさいコスト統合を行なおうと考え始めた。

Niftyさようなら

そういえば、先月Niftyのアカウントを「休止」。さすがF社、解約をしなくてもコスト0にできますよ、いつでも帰ってきてね、なんてプランを持っているところがにくい。実際、このアカウントはNiftyの某フォーラムを見るためだけに残しておいたが、とうとうそこもあまりはやらなくなってしまったのだ。え?どこのフォーラムだって?技術系でもビジネス系でも政治思想系でもないところだよ。フフフ。Linux関連の告知に樋口さんもまめにNiftyに書いていたが、もう誰も見てないと思いますよ。リファラにもほとんどあがってこないしね。さて、Niftyはこれでいいとしよう。

マイライン

マイラインを東京電話をやめて、NTTに。OCNをマイラインセット割にして基本料金をぐっと下げる。

移行キャンペーン

InfosphereからOCNの移行を「先行移行」してさしあげると、なんか一万円送ってきたのでラッキー。でも、この労力に1万円で報いるのは高いよ。3000円くらいでええんちゃうん、と思いながらありがたくいただく。

PHSコスト削減

RIMの会員ページから、先月の使用状況と今月の使用状況を見て、先月は5時間未満、今月にいたっては「0」。わたしも本当にP-in嫌いになっちゃったなあと痛感した。まあ、HOTSPOTも結構でてきているし、PHSは4時間つながればなんとかなるんちゃうん、と、ここはフル従量制ということでいこうと考えた。OCNのPHS関連プランとRIMNETのプランを比較すると、僅差だがOCNのほうが安い。RIMの、7.5時間1800円、15時間2000円というプランは、「あと200円なんだったら2000にしとけば?」という誘いにはなんとも効果的だったのだが、OCNさんは7.5時間ならもっと安いもの。(笑 そこで、wakatono同様RIMサイドを200円プランにスペックダウン。これでメールアドレスはそのままでランニングコストは200円に。

自分のドメインもわんさと持っている状態でメールアドレスキープに200円払うのか?という話だが、wakatonoの言葉を借りれば他にコスト削減できるところがもっとあるだろう、というところもしかり、わたしにとってはこれは「移行期間コスト」という位置づけ。rimのアドレスは徐々に移行してなくしてしまいたい。かといって、OCNのアドレスにするつもりはない。だって「メールアドレス、かわりまーす」ってあんなに気軽に言われたんじゃしゃれにもならない。

IP電話とHOTSPOTは

とりあえず、週明けにでもOCN .PhoneとHOTSPOTを申し込んでおくかな。

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17 March, 2003

善意のプライバシ

木曜日の夜のこと、両手に一杯の荷物を持ち、歩きながら電話を終えたあと、忽然と携帯電話が消えた。金曜の朝に気がついたが、部屋、衣服のポケット、昨晩持っていた荷物の隙間、はたまた車の中も散々探したが出てこなかった。自分の携帯に電話してみると、留守電だった。DOCOMOの留守電サービスに加入しているため、話中、圏外、電源OFF、また携帯が壊れた場合でも留守電応答になる。そういえば、これまで携帯電話をなくしたことはほとんどない。(記憶にない)そういえば、某シンクタンクの方で携帯を紛失する帝王のような方を一名存じ上げているが、その方のケースのように飛行機や新幹線の移動時にもどこかに行ってしまうことはなかった。(やー、見てる?M村さん)別にそつがないわけではなく、利用頻度が高いのと、首からぶら下げる習慣がどうも身につかないため、なにかにつけて携帯電話を持っているかどうか意識することが多いためかもしれない。

とにかく、今回は携帯がなくなった。もうほとんど週末だし、留守電モードなので大きなリスクはないように思えたが、DOCOMOのサイトからプッシュホンによる停止を実施。ふむふむ、解除も自分でできるじゃないの。なかなかすばらしい。しかし、そういうときに限って顧客同士のスケジュール調整がうまくいかなかったり、自社プロデュースのサイトのプレオープンキャンペーン(3/15〜)が控えていたり。DOCOMOの「停止」をやると、かけてきた人に「お客様の都合により・・・」という例のメッセージが流れる。このメッセージのほとんどは「料金延滞」であるからして、顧客からも社内からも「岡田さん、今どこ?」とか、「おいおい、どうしたの?まさか・・・」っておい、「まさか」って。携帯の料金支払いのタイミングとはかけ離れていますからご心配なく・・・いずれにしても「実は、無くした」とカミングアウトすることになった。某社秘書のT嬢にも「はやく見つかるといいですね」みたいな突っ込みもありがたく頂戴することになってしまった。

そんな金曜の夜のこと、DOCOMOの新機種を見ていたところ(あきらめ早!)IRCでOMYUが「管轄の警察に届けられていることが多いですよ(経験談」と教えてくれたので、まさかとは思ったが念には念を、、土曜に月島警察に行った。土曜の警察署は、窓口業務をほとんどやっていない。しかし、とにかくなんでも受け付けるようになってはいて、遺失物届けを出した。なくした日時、考えられる紛失場所、さらに特徴・・・「特徴はできるだけ詳細に書いて」というから、黒、DOCOMO、N504i、妻とのプリクラが張ってある、ストラップの片割れがぽろっとついている、とか、さしてどうでもいいような事までつらつらと書いた。すると、それを見た警官が別のファイルに閉じられている、「拾得物リスト」を見てぽろっと。「あー、あるかも」。え?ある?かも?え、まじっすか。「13日に月島2丁目で拾得して届けてくれたのがあるね、黒い携帯としか書いてないからわかんないけど。」で、月曜に会計係から電話するからと言われ、とりあえず「これはあったな」と確信。「お客様の都合」が広がっても困るので、上記のDOCOMOのサービスダイヤルで携帯停止を解除した。

少しの不便を忍びながらも、やや解放感のある携帯のない日曜を過ごし、月曜の朝、警察からの電話を待たずに月島署に出かけた。2Fの会計係は遺失届とのマッチングをやっているようには見えなかった。きっと決まった時間があるのだろう。なんにせよスケジューリングは重要だからそれはそれでよし。カウンターから、「月曜日に、という話だったので」とマッチングトリガーを引く。すぐさま私の携帯が出され、届出同士のマッチングと、私の本人確認、そして携帯に張ってあるプリクラと実物の私もマッチング。どこぞの届出よりはずいぶんちゃんとしている。昨晩のMission Impossibleの変装が頭を無意味によぎったが、とにかく本人だと認証してもらい、無事に携帯は手元に戻った。

届けてくださった方を教えてもらおうとすると、警官は「あー、無理です」と述べたあと、拾得物届出の際にはプライバシ保護の目的から謝礼や連絡の拒否を希望できるようになっており、その場合にはお礼の電話一本もできないことになっていることを説明してくれた。警察からのお礼の伝言も本人が希望しない限りやらないことになっているんだそうだ。なんと奇特な方もおられるものだ。確かに、そのほうが個人としてのリスクは下がるのは事実だけれども。とはいえ、警官の手の間から、ちらっと月島在住の森○さんという名前は見えてしまったのだがね(w。

ありがとう、森○さん。きっとあなたになにかお返しさせていただける日のために覚えておくよ。

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02 March, 2003

Matrix.

皆さんにとっては「なにをいまさら(笑」とおっしゃることだろうが、先日、はじめてMatrixを見た。キアヌ・リーブスが超かっこよく演出されているシロモノで、「リアル(現実世界)」「バーチャル(仮想世界)」が逆転する話。なんとモデムのようなもので意識が転送されるなんて、ちょっと笑える部分もあり大変楽しんだ。

確かに、何がリアルなのかを証明する方法は、自分から見える他者が同じように反応しているかどうか程度でしかない。感覚の部分を頼りにするのは非常に難しい。物体は計測できるが感覚は計測しにくい。他者との意見を総合しようにも、規準が人によって大いに異なることさえある。たとえば、色覚異常とか猫舌などは、それぞれ、同じ色が見えてない、同じように温度を感じていないということであり、それでもそれぞれ判別はできるのだがら問題はない。「異常」なんて言葉は、「人体は標準化されている」という前提にを根拠に多数決で半ば無理やりでっちあげたものにしか過ぎないのだ。

この映画、2と3が今年に出るらしい。「2」に位置づけられる、「Matrix Reloaded」は6/7に、そして「3」の「Matrix Revolutions」が11/22に公開とのこと。おいおい、ひとつはわたしの誕生日で、もうひとつは入籍日じゃないか。(いや、だからどうだということは一切ないのだが)次回作には「1」より高速な通信路を期待したいがそうもいかないようだ。ZIONに入るキーを使う様子を見たいな。どんな認証なんだろう。あの、BLUES BROTHERS風のスミスってプログラム人間は100人くらいに増殖するんだって。(キモー)Matrixを動かしているコンピュータも公開される様子。技術演出に期待したいところだ。技術といえば、技術役の「タンク」役は、ギャラが決裂して次回から出てこないんだそうだ。いいキャラだったのにねぇ。

それにしても、人類最後の街がZION、そして革命を起こすのは「救世主」だとはなんともユダヤ人ぽいネーミングだ。次回作ももっとエスカレートする模様だが、ま、こうもBIBLE Boundaryのワンパターンを追求するのもどうなんだろうかね。(これに限らず他にもいろんなところから引用しているらしい)ネーミングの部分でメタファーを使ってしまい、ストーリー上の位置づけまで印象付ける狙いがあるんだろう。でも、日本人はほとんどわかっていませんよ?日本語版は日本風の昔話のネーミングにすり替えちゃうなんてことすると滑稽だろうなあ。ま、せめてストーリー部分と演出はクリエイティブに頑張ってもらいたい。今度のキアヌ・リーブスは、助けてくれそう?

Matrixオフィシャルサイト
eiga.comによる紹介

p.s.
そのあと見る映画がことごとく眠く感じるのは弊害だったかもな、You got mailとか、昨日の土曜ロードショーのなんとかって映画とか、、;-p
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26 February, 2003

THE PIANIST

THE PIANIST(邦題:戦場のピアニスト)を観る機会があった。まだ公開中なので印象を述べるにとどめるが、ずばり、この映画は良くできている。ナチス-ユダヤ関連の時代をありがちな勧善懲悪という構図をとらずに描いているという部分など、「シンドラーのリスト」に次ぐ出来だと思う。

まず、映画そのものの質としては、さりげないが結構大規模な見せ場がある。廃墟になったワルシャワの図などは圧巻。まあ、ゲットーに押し込められる総勢50万人ともいわれる規模の群集の様子が、せいぜい500人程度で演出されていたのは今ひとつだったかもしれないが。まあ、目線的に徹していたのだろう。そういえば自分の潜むアパートが砲撃をくらったときの耳鳴りの感じは、とてもよく演出されていたからね。

あとは、やはりピアノ。この役者が特訓の末、代役なしで曲を弾ききっているらしい。隠れ家にいるときのせつないひと時などは気持ちがわかるので涙モノだった。また、将軍に聞かせるピアノの弾きこなしもかなり大したもので、死線を前にすばらしい迫力だった。このシーンでこれだけ弾けたら、殺されても本望という感じ。

人が人として機能していない状態を見ると、日常がいかにありがたいものか。これがほんの60年前の出来事で、しかも2000年までこのピアニストが生きていたという事実は、今後もstupidなことが続発する可能性が予想以上に高いことを意味していないだろうか。ykは「こわい映画やった〜」と言っていたが、ギャングオブニューヨークほどえげつなくはなかったという。

THE PIANISTオフィシャルサイト
Yahoo! Movie

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23 February, 2003

419事件−マネーロンダリング

ここ半年くらいのことである。南アフリカ銀行の頭取を始め、いろいろ海外の金融機関からメールが来るようになった。同じ頃、それなりな筋の方から「マネーロンダリング関連の、かくかくしかじかこれこれなメールが来るのだが、どう思う?」という相談があったこともあり、それが少なくとも本物ではなく、悪くすれば悪質な詐欺であろうという線は予想していた。

なんでも、銀行口座の資産の所有者の死後数年たって、権利関係がExpireしたのでそれを資産化するために協力して欲しい、あなたの取り分は25%、というような内容。わたしのところに実名でやってきたオファーのうち、最高額は58億。どだいふざけているとしか思えないものだ。しかし、それに応じて連絡すると、膨大な資料をFAXないしは送付してくるし、電話もかかってきて、それらしき資料のやりとりが毎日のように始まったそうだ。なかなかまことしやかな話しにできあがっている。

たとえば、わたしのところに来たメールのうち一通の差出人の国は南アフリカ。南ア銀行の支店長からのメールだった。一度渡航したことがある。その後、その他の国からも来たが、大抵は渡航経験のある国ないしは心当たりのあるところだ。少なからぬビジネス上のやりとりもあり、たとえば南アフリカ銀行などは、そうそう見知らぬものでもないところが、また良くできている話しだというわけだ。詐欺の手口の基本、それは「前金」。10億以上の金をえさに、「60万ほど手続き費用をくれ」だの、「送金用の口座の開設費用にいくら」とか言ってくるんだそうだ。あほいえ。目の前にある、黒い金を使わんかい、とは、日本人は言わないようだ。ほとほとお人よしな民族である。

いつ日記に書こうかと思いきや、ちょうど今日、テレビでその特集をやっていた。なんと、その金につられてナイジェリアまで渡航したバカモノがいるらしい。しかし、この種の詐欺は今に始まったことではなく、欧米をターゲットにやりつくされた犯罪らしい。ナイジェリア刑法419条にちなんで419事件と命名され、その被害総額は6500億といわれるんだそうだ。さすがに成熟しきった詐欺だけあって、次の詐欺、その次の詐欺、そして最後は被害者救済会というとっておきの詐欺が待っていて、最終的には身の安全と無事の帰国と引き換えに700万近くひっぺがされた人もいるらしい。

不況日本とはいえ、自己過信の足元をすくわれないよう、こころされたし。

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17 February, 2003

どつぼどーる − 芦屋のグラタン屋

雨降りで冷え込んだ今日、無性にグラタンを食べたくなり、強くリクエスト。もともと母がめちゃくちゃ大きく作る人なので、グラタンは思いっきりたっぷり食べるものだという観念がある。食べるだけではない。そう、思えば15年くらい前のこと、学生だったが、バイトしていた某厨房で仕込まれたグラタン作りにはまった。それに、その頃に何かのきっかけで知った、芦屋駅から歩いて2分くらいのところにあるグラタン屋にも何度も食べに通った。そのおかげでグラタンに関してはありとあらゆるセオリーを学び、そして持ち帰っては実験しまくることができた。そう、そのグラタンに関しては関西一だと思うその店はタイトルどおり「どつぼどーる」という。

当時はとてもマイナーな店だったが、いまやYahooグルメにも登場しているのには驚いた。ここのマスターはとてもユニークな人で全席カウンターの店内でジョークが飛び交う。いや、店内全部、張り紙まくりのジョークだらけの店だ。メニューもオリジナリティ抜群。ランチメニューもさることながら、やはりカスタマイズまくりのオリジナルグラタンが最高。パングラタン、ポテトグラタン、マカロニグラタンなどのベースに、チキン、マッシュルーム、なすび、ミートソースなどいろいろと好きに乗せてくれるようにリクエストすることができる。あつあつのグラタンがぐつぐつ言いながら、電動の電車にのって目の前に運ばれてくると、やけどに気をつけて食べるのが良い。ハウスワインもいいのでぐぐっといっとけ〜。

この店、何回、何人と一緒に行っただろう。学生のときにさかのぼるから、結構果てしない。でも、いつも暖かに迎えてくれるマスターの人柄のせいか、また毎月のように食べに行きたくなるのだ。その季節こそ冬だ。残念ながら東京住まいなので、さくっと行けないのが悲しいところだ。手ごろで小粋なグラタン屋さんもまだ見つけていないしね。次に帰ったら、顔だそうかな。ぜひ、関西界隈で冬の寒さにあったかいグラタンを食べたくなった人は、行ってみてほしい。「okdtから聞きました」と一言付け加えれば、なにかいいことあるかもよ。

そうそう、今日食べたグラタンはとてもおいしかった。途中から手を出してしまったし、なんだかんだとわがまま聞いてくれて、どうもありがとね。>yk


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10 February, 2003

月のうさぎ−川奈の隠れ家的温泉

今日、テレビを見ていると、「温泉特集」のような番組をやっていた。そこで、以前に日記予約したものの、詳細を書かなかった温泉が出ていた。伊東にある隠れ家的な温泉、「月のうさぎ」である。この宿を知っていたわけもなく、この感動的な体験は相棒の吉田氏から結婚祝でプレゼントされたものだ。はてさて、どんなところかと思いをはせながら行ったものだ。

東京から3時間以上はかかっただろう、熱海を越えて、海岸沿いをさらに1時間強、伊東へ向かった。川奈ホテルのさらに向こうに位置するこの温泉は、住宅区画を抜けた先の、超わかりにくいところにある。しかも、ここ数年にできたものだったから、私のカーナビではその住所でさえリーチしなかった。携帯電話も切れ切れになりながらであるが、宿と連絡をとりつつ、ようやく到着したときには、もう夕方も終わりごろ、薄暗くなっていた。

本館の掘りごたつの間で食事をとれる。そして、客室は全8室が離れ(二階建ての家屋)になっている。アジアンテイストと評されるが、ぶっちゃけ、徹底した和風である。各家屋には個別のヒノキの内風呂と大島と海原を望む露天風呂がある。1家屋あたり最大4人宿泊できるそうだが、ここを二人占めするのはなかなか優雅だ。露天風呂は昼夜を問わず入ることができ、ランニングコストが大変だろうなあと思いながら、適温に調整されつづけている露天風呂を満喫した。

温泉を満喫するなんて経験はわたしにはなかった、少なくともここに来るまではそう思っていなかったのだが、ここに来てそう思った。まるで築地の場内で寿司を食べたときに、今まで食べていたのはなんだったんだろう、と思ったのと似ている。ディズニーワールド帰りでありながら、そのサービスレベルの高さに面食らった。気の良い支配人のお話しによると、当面、土日はすっかり満室だそうだ。しかし、道路のぞっとするような渋滞を考えると、ちょっと調整して平日に行くのが吉。機会あればゆったり現実逃避あるいはブレインリフレッシュにどうぞ。

p.s. で、温泉のよさを知ったものの、コストがなんとかならないもんだろうかと、@Styleに入会した矢先に早速温泉宿の安価宿泊権を「限定良品」でゲットしたというウワサもある(w。

PR: 温泉宿予約は「旅の窓口」へ。

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09 February, 2003

@Random/1st行脚

昨夜、京都RAGで開催された@Random/1stに行ってきた。EPISODE 1のShortプレゼン担当だったのだが、5分ででも十分盛り上がるものだ。私のコーナーのテーマは、以前にここで書いた、住民データのセキュリティについて。実体験に基づいているだけでなく、実際にどうすればよいのかについて考える必要があったので、整理を試みた次第だ。5分なんてあっというまだけど結構織り込めるものである。開演前に行って、最終ののぞみで帰るというのはちときつげだったが、いろいろな方々に会えて大変楽しかった。

まあ、次回、どこかの機会で「kjm&okdtのIPA発表のj社調査ドキュメントどうよ?」をやってみたいものだ。

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07 February, 2003

TOO TIGHT

今朝10時ごろのことである。FMから、またもや聞き覚えのあるダンスチューンが聞こえてきた。「今、探していた曲がFM81.3でかかっているよ!なんだこれ、なんだこれ!」とslashdotのjournalコーナーに書いたのだが、直後にパーソナリティが「TOO TIGHT」と言ったのは聞き逃さなかった。早速ぐぐってみると、どうやら、CON FUNK SHUNたるバンドの70年代のヒットチューン、「TOO TIGHT」という曲らしい。で、これを自分の耳で確かめるべく「ネットの力」に頼っておりましたら、さすが、早速コメントをくれたACさんより(どうもありがとう)、J-Waveの放送曲目(ソング)リストの情報をいただき、やはり、ということで確認完了。

で、この曲は以前から書いているとおり、HUMAN SOULが毎回ライブでやっていたもの。どこかのサイトで評されているが、確かに、最初聞くと、「Earthか?」と一瞬思うんだが、フィリップベイリーほど気合が入ったファルセットではない。また、ギターのカッティングもかっこいいのだが、どこか湿っていて、違う。B級グルメの匂いがするわけだ。しかし、このジャンプ感はとても気持ち良いし、70年代全盛とは思えないくらいの曲展開ということもあり、言うなればボキャブラリが豊富という感じだ。

しかし、おそるべしはパパイヤ鈴木。Disco Feverというオムニバスにはこれも入ってるんだよな。でも、邦題なんてつけるからわかりにくいったらありゃしないよ。

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30 January, 2003

That's the way (I like it)

先日、TVを見ていると70年代ディスコブーム時代のダンスミュージックのオムニバスCDの宣伝をしていた。短いCMの中に詰め込むようにして収録曲がかかっていたのだが、その中で、「お!」という曲があった。それは、一昔前に解散した関西のソウルバンド、HUMAN SOUL(ヒューマンソウル)でカヴァーされていた曲だった。

HUMAN SOULが活動していたときには、よくライブに行ったもので、弟のShinjiと、新年早々、チキンジョージで真夜中から朝にかけて開催された、「御節ライブ」なんてイベントにも行ったっけ。清水興のベース、ジミー橋爪のドラムがずかっとくる上に、グッチ谷口のカッティングがまたいい!ツインヴォーカルのソウルがのっかってくる。ま、ナニワエキスプレスで出来なかったことを思いっきりやっているという感じさえある、とにかく楽しそうに演奏するバンドだった。で、HUMAN SOULは古いソウルやダンスロックをよくカヴァーしていたわけで、とても勉強になった(w。

めくるめく演奏の中には質の高いオリジナルもあるので、聴いた曲をもう一度聞きたいときには、彼らのCDを探して見つかるときもあれば見つからないときもあるわけだ。だから、不意に耳に入ってくる曲をびびっと思い出してはルーツをたどっていく。もちろん、これにはライブで一度聴けば忘れないという、高速処理が必要なのだが(w もちろん、探し出せても、それがさらにカヴァーだったりすることも多々ある。また、TOWER OF POWERかなと思いきや、CAMEOの曲に行き着いたり、とか、まあそれはそれで楽しいのだがね。インディーズ含め、数枚のCDが出ているはずだ。関心あらばぜひ聞いてやってくれ。


今回見つけた曲は「That's the way」で、「KC&The Sunshine Band」が演奏しているということをTVのテロップで見つけるや否や、インターネットで探して試聴。ジャンプ感あふれるこの曲を含むBEST CDが東芝EMIから出ていたのを発見した。紙スピーカでじんわり楽しんでいるところだ。あー、うれしい。踊っちゃうね、これは。

That's the way, ah-ha ah-ha I like it!!〜

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29 January, 2003

凍頂山−北新地台湾小皿

以前から呑む約束をしていたAUeno氏にIRCで連絡がついたというのと、不覚にもGood-dayさんに二日連続で詣でた勢いで(w)おなじみの店にいくことにしたというのが、この店で、台湾小皿店。平たく言えば広東料理〜飲茶屋。以前にもG社前田社長はお連れしているが、それ以後何度か彼の姿をここで見かけたらしい。どうも最近、私よりも地の利がある方々がわたしの紹介した店のリピーターになる傾向が増えている・・・そろそろこのJournalも「さ〜て今日は何を食べようかな」と思ったときに参考にされる割合が増してきたのかもしれぬな。ま、それはさておき。

場所はJR北新地の真上、大阪駅前第二ビルの真向かい南側にある。ここはずいぶん前から好きな店で、ふらっと入ったらまずまず大当たりだったというところだ。某大手総研会社松村氏(この記事の読者だと予想。以前にマンチンロウの記事で登場している)と一緒に香港に行って食した飲茶と比べるとパクチーの混ぜ込みが足りないのだが、単品あたりの価格が日本の割りに安いのと、副惣菜系の定番メニュー、たとえば空芯菜などの味付けがなかなかよろしい。立地が北新地なのに、いわゆる「らしくない」雰囲気なのがさらに良い。銀座の「北斗」よりさらに安く、もっと飲茶寄り。横浜のマンチンロウほど品数はそう多くないが、十分だろう。

「(メニューの)ここからここまでばさっと全部」とか言うのに躊躇する必要はない。メニューの数字を怒涛のように言っていけば、たくさんの注文も非常にスムーズにとおる。飲茶なんてものは、どどどっと頼んで、丸いテーブルを一杯に、ひしめき合うほどにせいろを並べてもらうに限る。そして、ものすごい勢いで食べていくのだ。もちろん、せいろごとに漬けるタレも違うし、薬味がついてくることもある。下手な居酒屋より、食も会話もよっぽど盛り上がるってわけだ。ショウロンポウやお粥を食べつつ、空芯菜をむしゃむしゃと食べるのはやっぱり楽しい。少し甘い紹興酒のポットを横に、ホットできゅっと引っ掛けつつ、ビジネスだのイベントだのプライベートだの、表に裏に話を盛り上がり、最後に好みのデザートでしめれば寒い大阪でもあったまるってもんさ。とはいえ、大阪は寒すぎるので駅からの往来はくれぐれもできるだけ地下を通られたし。(><)

今年は香港オフだな、これは。まじで。

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26 January, 2003

正しい小龍包(ショウロンポウ)の食べ方。

風邪引き真っ最中、嫁の帰省などを兼ねて移動した関西は東京より明らかに寒い・・・寒気がする・・・想定外なことに空港では誰も待っていない・・・合流後すぐに飲茶しようねっていってたのに・・・なに今から出る?・・・もういいよ・・・渡すべく手に持ったおみやげの重さが増す・・・体調悪いせいか、どうも辛抱が足りない人間になっていることに気がつき、気をとりなおすことに。いやはや(汗

とりあえず2,3本電話してその後の段取りをつけなおし、551の蓬莱に向かった。JASで降り立つと、551は真逆なので、距離はある。しかし、どれだけ荷物が多くてもいかなければならないのだ。お好み焼き、たこ焼き、うどんに次いで、関西でしか気持ちよく食べられないものにエントリーされてくるもの、それは551.(笑 幸い、料理関連は器用な嫁のおかげでお好み焼き、たこ焼きはなかなかの上物を自宅で食べられるようになった。うどんもうちで食べるとつゆは透明。(東京のあのどす黒いだしは、そばにしかあわない。でもそば屋でうどん頼むと、あれに無理やりうどんもいれちゃうからなぁ。)

てことで、551.主に嫁は小龍包(ショウロンポウ)がお気に入りだ。私は何度か香港にもいって飲茶関連は大抵のことは知っているつもりだったが、ショウロンポウの食べ方を指摘されて目からうろこが落ちる思いだった。今まではさくっと箸でつまんでたれにつけて食べていた。しかし、551によると、まず箸でつまむか、レンゲですくってしまい、つまりショウロンポウ本体を一旦レンゲの中にすっぽりと置き、そのレンゲのままたれを少々すくい、一気に、あるいはかじって粛々と食べることができるというわけだ。

この方法だと、従来の方法にありがちな問題を回避できる。つまり、箸でつまんだまま食べると、皮がやぶれて内部のスープを落としきってしまう、それを回避するために一口で食べようとすると、やけどしかねないほど熱い、で、たれなんぞつけてる余裕はなーい!うまみを満喫できなーい!という問題。

てことで読者の皆様には、ショウロンポウを食べるときには慎重にレンゲに移して、その先をちょんちょんとたれにつけながら、内包物のスープも含めてまったり召し上がっていただきたい。

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24 January, 2003

たんシチュー。

そういえば、今日はうららかな日差しの金曜日、昨日はめっちゃ寒い雨の木曜日、木曜日といえばお昼は週に一度しかない「たん清」のたんシチューの日ではないか。たん清さんはなんと12/2の拙者の結婚式でも「ベルギービールで乾杯!」と、粋な祝電をくださったのだった、、、とは言っても、それを見てウケたのは弊社社員とわたしのアシスタントくらいだが・・・

さて、たんシチューのうまい店については、3件くらいしか知らない。

・もちろんご存知、「たん清」

木曜日限定のランチメニューでしか出てこない。一部の常連客はうまくネゴシエーションして、木曜の夜に呑みに行った時に出してもらうことが可能だったという事例はぽつぽつあるが、最近は根強いファン、リピーターが昼に来るために、夜まで残っていることは稀。13時ごろ行ってもだめということも日常茶飯事で、私も3人で行って2人分を3つに分けてもらったこともあるくらいだ。

# ね?行きたくなってきたでしょ?>h-fujitaさん

「つばめグリル」

たんシチューというメニューで食べられるのはランチのみ。夜は牛タンの赤ワイン煮という別メニューだが、ぶっちゃけこれはたんシチューとは認められない。やはりたんシチューは小さい土鍋にぐらぐらぐつぐつ!というのに限る。昼のつばめグリルのたんシチューはいつでも食べられてそこそこ安いという意味で最もリーズナブルだ。ただし、たんシチューを食べるぞ!と、よほど決意していっても、周囲のテーブルを眺めていると、ついついつばめ風ハンブルグの魅力に流されてしまうという危険な罠が待っている。(ぉぃ

「銀の塔」

しばらく行っていないが、ここは超老舗のシチュー屋で、東京の洋食屋ならではの和式のたたずまいの中で洋食をいただくという雰囲気のお店だ。3階建てなのでキャパも結構あり、ランチタイムとディナータイムの区別なく結構なお値段をとる。しかし、質・量共に至福感間違いなし。シチューのメニューは、グラタン付、野菜シチュー、ビーフシチュー、たんシチュー、ミックスシチューのような区別があり、私の意見では、ミックスシチューでいただくのがオススメ。一度オフ会をここでやるとしますか?下手な居酒屋で盛り上がることを思えば安いとは思う。ハウスワインは存在するしね。

さて、たんシチューってなんであんなにうまいのだろう。分厚い固まり肉が脂肪分をたっぷり含みつつも決して脂っぽくなく、下の上できれいにとろける。あのデミグラスソースとの相性もずば抜けていて香ばしい〜。体の芯から温まるあの手のシチューは、単純なビーフシチューやクリームシチューではあと一歩届かないだろう。矢野顕子さんの歌は好きなんだけどね。「あったかい!たんシチューをたべよーぉ♪とろんとおいしい☆彡」編を作ってもらいたいくらいだ。

気分良く食べられるたんシチューを出すお店ってないのだろうかというスレを立ち上げてみよう。上記のお店関連のご感想、また他にたんシチュー情報があればコメントくれ。

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17 January, 2003

は?「子」?

今日、とある用件で住民票を取得しに行ったときのことだ。住民票取得用カードでいわゆる券売機のようなもので発行してもらえる。妻のためのものだったので、全員に関する続柄を記載したものを取得した。まあ、籍をいれて初めての住民票取得だったので、少しうきうき。で、ぎー、がしゃっと出されてきたものを見て、しばし凍った。おい、「子」ってなんやねん。

妻の移転&住民登録をした際に、先方の転出証明書には、妻の父親から見て「子」だとは確かに書いてあったのは思い出した。しかし、新しい住民票で「子」とはどういうことやねん。凸(--メ)で、おいおい、いくら10近く離れているって言っても、「子」なわけないじゃん、と、戸籍課を訪ねた。

「あのー、11月22日にこちらで入籍したものなのですが、どうも妻の続柄の欄が「子」になっているんです。これっておかしくないですか?」「まっ!」おいおい、なにが「ま」やねん。こっちは「ま"!」やっちゅーねん。んで、「な、な、なおしますから!」と。え?直せるの?おいおい、住民票ってそんなに簡単に直せていいのかい。まあ、戸籍関連の書類捜したらわかるんやろうけど。ぎゃあ目の前の戸籍課の皆さんが騒然と、大慌てでつくろおうとしているよ、、、

で、ものの10分ぐらいで、続柄が「妻」になったものを持って来よった。「ちゃんと直ってるんでしょうね」「ええ、台帳ごと修正しましたから」って、セキュリティを専門にする私の前でいうなよ(とほほ とにかく、住民票の個人情報というものはあっさり書き換わるものだと、人生初めて知った一日であった。


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Earthquake.

1995年1/17午前5時46分、わたしは明石海峡の見えるアパート2Fの部屋にいた。祝日の翌朝ということもあり、いろいろと昼間にできなかったことをしていたので、徹夜に近い状態だったので、その時刻も当然起きていた。ちょうど、セミハイベッドに座って、それまでの一日の無事と、来たるべき一日の成功をふと祈った時のことだった。

聞きなれない音が近づいてきた。そのアパートの付近では時折、数百台の大暴走が繰り広げられたりもしたことがあるので(それはそれで大変な地響きがするのだが)、最初はそれなのかなと思った。ここあたりからは、すべて、思い出すと事故で車にぶつかる瞬間を思い出すときのように、一瞬を長い時間として記憶している。脳がエキサイトしているゆえのスローモーションメモリーというわけだ。

瞬間、アパートの床が大海原と化した。窓ガラスがうねり、寝室の6畳間の、向かいの壁においてある本棚から、水平に分厚い本が飛んできた。天井のサークラインは揺れすぎて引きちぎれんばかりとなった。台所で大音量と共に食器棚が倒れた音がする。大量のCDラック、カセットラック、オーディオセットがうれしくない鈍い金属音をたてている。さきほどシャットダウンしたマシンが気がかりだった、、、(当時のマシンのカーネルは1.1.80あたりからアップデートしたてだった)しかしそれどころではないシェイクに、船酔いする暇もない大海原となっていたのだ。ぼろいアパートごと、溺死するかと思った。まじでポルターガイストどころの騒ぎではない。まじでハルマゲドンかと思ったくらいだ。この間、実測ではわずか45秒。体験して覚えている内容は数時間分もあるような気がする。

あたりはまっくらであり、そしてすっかり静まり返っていた。しばらくの余震と共に、外からうめき声が聞こえる。家の中がめちゃくちゃやー、という絶句からふとこぼれたおっさんの声も聞こえる。わたしは運悪く寝巻きに着替えたところだったので、てさぐりで、ついさっきまで来ていたトレーナに着替える。ピーピー言っているUPSに電気スタンドをつけ、一時的に明るくした。電話は、、、ダメだ。とにかく部屋からでなければ、余震でつぶされてしまう。いやむしろ、このアパートはすでにつぶれているのか?1階に住んでいた老人が心配になった。ばりばりと本棚やCDやテーブルや食器棚や、その他もろもろの上を通り、玄関を蹴破る勢いで外に出た。

外に出ると、隣人たちが庭に出て、わたしが無事出てきたのを喜んでくれた。でもその30分後に1階の老人が着物をきちんと羽織って出てくるまでは、全員気が気でなかったのは後日談ならではのいい話だ。その後、およそ外が白んできて、みんなアパートから一歩離れたところでどうしようかあれやこれやと相談した。余震が怖い。何度も震度3、4で揺れた。とりあえず、車とバイクのキーは持っていた。身近な家族、友人の無事を確認するため、出かけることにした。そしてこの日から数週間、時間や日付を全く意識できない日々が始まったのだ。

同日、父は東京に出張に出ていた。騒がしさに目が覚めて見ると、戦争でもおきたのかと思ったのだそうだ。それが見慣れた神戸であり、しかも我が家があり、そこに嫁入り直前(本当に直前)の娘も含む家族がおり、電話もなにもつながらない絶望的な状況をどう考えたのだろうかと想像するだけで同情できる。会議をキャンセルし、羽田に向かうタクシーのおじさんに雑貨屋と靴屋を経由してもらい、スポーツシューズと雨具とポリ袋を調達したそうだ。

なんとか伊丹空港に降り立ったものの、身動きなんてできたものではない。地元のバスで数キロでも進み、陥没した伊丹駅の前で降り、タクシーを乗り継ぎ、尼崎から倒れた阪神高速を横目に東灘までまさに歩き、恩師の家を思い出して山に登り、自転車を借りた。恩師はまずは泊まっていきなさい、と無理やり寝かしつけてくれたそうだ。大局を見据えたすばらしいアドバイスである。コンビニ、自動販売機は略奪の被害にあっていた。三宮のセンター街は強盗の荒地と化した。その模様を父はどんな思いで、家族のこともどんなに心配してその道を進んだことだろう。とにかく知恵をしぼりまくって、電波少年さながらの大変な目をして自転車で帰ってきた父を思い出す。「おお、良太郎、つぶれてなかったか、ははは」と聞いた、あの父のことを思うと、今でも目頭が熱くなる。父とは、ああでなければならない。

# あ、まだ生きてるんですけどね(笑

これが私の「阪神大震災」「阪神淡路大震災」そして世界中で「the Great Hanshin Earthquake」に関する覚書である。この震災で得たものは真の友、失ったものはみせかけの友、両方が共存し、なかなか見分け難いというところか。ただ、わたしとて、自分にとって本当に大切な人たちのためにしか動けなかったし、わたしを本当に大切だと思ってくれる人からのみ、大切に守ってもらったように思う。早いうちに無事を確認しにわざわざ来てくれた人の一人はとても大切な存在となった。

当時のマイカーのスズキジムニーも、バイクのYAMAHA DTも、道なき道を行っては大勢の人の善意を受け、そしてそれを手から手に伝えていった戦友だ。「どうせ君は、家にも戻らないで必死で(救援に)走り回っているんだろう」とメモを入れて、オロナミンCと綿の靴下とチョコレートを東京方面から送ってくれた友人は、ここまで私のことを良くわかっている人間だとは思っていなかった人だった。駆けずり回ることを止められない私には、とてもありがたい差し入れだった。

時がたって、いろいろな人と出会い、そしてなにがしかの理由で会えなくなったり、別れたりする。人間関係は増えた分だけいいことも多いし一方で傷もつくものだ。しかし、何にせよ、結局は人と人のすばらしい結びつきでしか人間は生きられないのだ。ふるいにかけられて道をはずした人もいれば、ぎりぎりで目を覚ます人もいる。その震災が多くの人の人生に影響を与えたように、その同じ記憶が、人の人生を補正するために良い作用をすることもあろう、と願うばかりだ。

温故知新、まさにそうかもしれない。家族も人も、大切にしよう。な、そう思わないか?おれはつくづくそう思うんだ。そうしてこそ、自分の人生といえると思うのだ。それが一人としてはつたないものであればこそ、人の歴史なのだと。な、わが兄弟よ。

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13 January, 2003

K-19.

今日、とあるところの帰りに、映画を見に行ってきた。別になにを見たいわけでもなかったのだが、ピーターパン2よりはK-19だろうってことで、これを観ることになったわけだ。映画のストーリーは人間関係ドラマだという話はなんとなく耳に入っていたので、私は少し楽しみにしていたが、アクションモノが好きな(愛妻の)ykは、なーんとなく楽しみという感じだったようだ。

で、まだ観ていない人もいるだろうから、なにがどうだったかは当面書かないことにするが、とても感動したとだけ言っておこう。ただし、「レッドオクトーバーを追え」などと混同しないようにね。(フフフ

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12 January, 2003

ウサホンタスの名前について意見募集。

先日からにわかに盛り上がっているウサホンタスを買おう熱なのだが、昨日、候補のウサを初めて見に行った。まあ、手のひらにのるサイズでとてもかわいらしい。で、あっさり、「じゃあ、いつごろ、、、」とか次のフェーズに移った前提で話を進めるあたり、masaki-fを引っ張るときと同じロジックだったりする(w

先ほどチェックしたら、そのブリーダーさんのWEBサイトで、早速「東京 O様」に里親が決まった風のことが書いてくれている。ブロークントートカラーで超かわいい。

で、今のところ、「ティファニー」とか「セロリ」とかって名前が候補に挙がっているのだが、(なんでもウサギっぽ過ぎる名前はだめらしい)皆さん、なんか洒落たいい名前ありませんかね?

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09 January, 2003

Over Heating...

2,3日前から起床時にのどが痛いなあと思っていたら、とうとう風邪引いてしまったらしい。熱はないようなんだが、扁桃腺が腫れているらしく、頭もどんより重い。耳も遠くなっている気がするし、頭もぼわーん&ふらふらする。外の気温も寒くも暑くも感じない。暖房なしでTシャツで平気だったり、一方たくさん着込んでいても暑くない。(w

こういうときほど仕事がはかどるのはどうしてなんだろう。一種のサガかな。もしかして、普段は元気すぎて仕事する気にならないのかな。不思議だ。ちょっとしんどいくらいが一番はかどる。ひさびさにソースコードauditなんぞしてるし。このさい、もうちょっとhackしよう。ええい、ままよ!

つか、HTMLとPHPが混ざりに混ざっているコードを論理的tree構造にできるプリプロセッサーってないかな。

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08 January, 2003

だめなサッスーンカット

銀座6丁目にある、サッスーンカットというヘアーサロンに行って、ykが泣いて帰ってきた。だからさ、ヘアスタイルにこだわりがある人間が、価格につられて店選んじゃいけないんだってば。自分の安心感は只じゃないんだ。「日本人とユダヤ人」とか読まないとね。「水と安全は只だと思っているのは日本人」なんていわれちゃうぜ。

p.s. 後日談。

で、結局この髪型を修正すべく、例のVISAGE crewおのづかさんの手腕に頼ってさっぱりかっこよくしていただいたという。さすが、やっぱ腕のいい人は違うね。まじで。プレーンな状況ならいざしらず、人の駄作の修正までできるのは、やはり業師ならではだなあと、喜ぶykの顔を見てしみじみ感じた。

see also: 「VISAGE crew - No.3の実力。」(2003/4/8)

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04 January, 2003

日東コーナー - 東銀座

今日の晴れ具合はさすがに気持ちよかった。年末に不幸のあったS氏の奥さんの気晴らしにと、ご夫婦を東銀座の日東コーナー(Nittoh Corner)に連れ出した。昭和通り沿いにあり、歌舞伎座のすぐ近くにある。基本的には紅茶の店だが、ランチは洋食屋さん、夜は未体験だがアフリカ料理を提供するらしい。築地育ちのウナギやさんのS嬢に教えてもらったとき、ここのランチカレーにはとても満足したのだ。

普段混雑しているこの店も、さすがに新年早々の土曜日とあって、十分すいていた。いつでも良い雰囲気の店なのだが、店の人の表情にも余裕が感じられる気がした。真ん中の大きなテーブルには紅茶の香りを楽しめる筒がたくさんおいてあり、女性ウケする店だと言えるだろう。店の中を見回してS氏ご夫婦が「東京に長く住んでいてこんな店知らなかったとは」と感心の模様であった。

早速、イタリアンソーセージのピザを4人でシェアし、続いてオススメのカレーメニューに注目。ポパイとオリーブのカレーを各々の嫁がセレクト、そしてシーフードカレー、わたしはプロバンス風。見た目にかわいらしく、それでいてよく考えられた具の配置。口当たりの良い野菜は、最初からカレーと混ぜ合わされているわけではないので、いかようにも食べることができる。サラダを別注する必要はないだろう。隣のテーブルではフルーツカレーを注文していたが、これも見目麗しく、フォトジェニックなカレーだと表現する人もいるようだ。

さて、この店、WEBでいろいろ見る限り、平日の昼ごろはとっても混雑している模様。わたしは比較的ラッキーなようだ。ただ、ここに来ようとスタッフと一緒にやってきたときに、間違って隣の店に入ってしまい、顰蹙を買ったこともあるわけで・・・(汗

この日記の読者に「もうやんカレー」を宣伝した人間として言うが、ここは一度行ってみるべきだろう。特に女性の満足度は高いはずだ。デザートも手作りでうまいしね。東銀座の交差点で歌舞伎座のあるブロックで昭和通り沿いに見ればすぐ、赤いたて看板に横書きでNittoh Cornerと書かれてある。

Here we go!!

# だれだだれだ、この日記をcurrystyle.jpだとか言い出すやつは!?(w

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03 January, 2003

初もんじゃと銀座福袋。

超寒い。昨年より寒くないっすか?まじで。あんまり出歩く気がしない。おりしも年末に出したTechStyleのNewsletterへの言及などを中村正三郎さんや、その他個人の日記サイトなどにアップしてくださったおかげで、昨日今日と登録者が急増。最新号の送付作業を毎日hykwがやっている。お正月もPCに火が入っているんですな、皆さん。ま、ひとごとみたいに言ってますが(w こういうコメントつきで日記などに出されるのは大賛成。自己サイトでのコメントというのはいわゆるBLOGの情報ネットワークデザインの基本原理だ。自己責任でコメントして公開するわけだから、TechStyle.jpのサイトにコメント機能つけるより面白いし、情報の幅も広がる。大歓迎なのでどうぞよろしく。REFERERで追いかけるので、リンクはお忘れなく。

さて、昨日は横須賀の友人夫婦がひょっこりやってきてくれた。横須賀、横浜、品川あたりの埠頭界隈で貿易手続きの仕事をしている男とその嫁さんだ。もうかれこれ4年ほどになると聞いて驚いたが、名古屋で挙げたその夫婦の結婚式の時の司会は私だった。二次会でベースソロも弾いた(w で、このたびは私の式の司会もしてくれたりしたという間柄だ。ゆっくりお礼も言いたかったりしたのでタイミング的にもちょうど良かった。

まず合流してから浅草に向かった。昨年の1月2日は相棒の吉田っちと一緒になにげなく出かけて、あまり車も多くないので楽楽たどり着けたものだったが、今年はなんと恐るべき大渋滞でびっくりした。どっから沸いて出たんだ?で、結局ぐるっと両国を廻って、月島に帰ってきて、もんじゃ屋さんという、ありがちなパターンを過ごしてしまうことになった。

ひさびさに「おしお」のもんじゃを食べた。もちめんたいと、イカやきそばと、イカ墨もんじゃ。しかし、、、ぶっちゃけ、家で作るほうがうまくなってきたと実感。イカ墨とかはめんどくさそうだけど。まあ、そうだなあ、今後はもんじゃはよっぽどめんどくさい場合(人数多いとか、具をそろえるのが面倒だとかのケース)以外は家で作ろうとなんとなく決定。

で、真昼頃にもでかけた銀座をうろうろ。あまりにも早く閉まったプランタンを追い出され、松屋と三越の福袋づくし(とはいえかなり出尽くした感はある)を冷やかし。だが、アクセサリーやショールなどの装飾品・服飾・嗜好品というものは、現物を見てからでないと買えないものだと、さすがに女性でもその判断なのは少々意外だった。

地下をもげもげ。お菓子屋の福袋は今回は結構力が入っているらしいと、東京新聞のサイトで情報GETしていた。レカンの福袋と、Natureなんちゃらというハーブティーのお店の詰め合わせをGET。ま、口に入るものは誰も損した気分にならないものですな。とりあえず今日はお茶でも入れてまったりするとしますか。

# ってまったりPCに向かっているといろいろ書き物をしてしまう罠。

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