そういえば、ふと思い出したのだが、4月に関西で開催したオープンソースデータベースのセミナーに、「アクセシビリティ」というものをまじめに考えている若者がいた。彼はそのコミュニティを作ろうとしていたようだった。日立の研究所に勤めつつ、大学の研究テーマ時代からこつこつと考えをまとめていっているらしい。
彼に話したのだが、(知っている風だったが)このテーマに関しては、IBMやマイクロソフトのドキュメントが秀逸だ。オープンソース関連ではいまいち。どうも、誰のためのテクノロジーかを考える上では、意識が高い人がドキュメンテーションしていない上にその価値に投資する企業が貧弱なのかもしれない。
しかし、その彼に、どうも水をさす馬鹿どもが結構いるらしい。目が見える人が見えない人のためのWEBなんて考えても無駄だとか言われるんだそうな。確かに、そういう当事者を抜きに考えるのなら賛否もあるだろう。しかしそんなものはどんどん改善すればいいのだ。ともかく、(そう言った一人に先日説教したのだが)、そんなコメント、あり得ない。自分の知識、生活、命そのものさえ自分を知らない誰かによって支えられてきたという事実を無視し愚弄する思想だ。
見えない人の目となり、聞こえない人の耳となる活動は自由なモチベーションでやるべきで、それをきちんとドキュメンテーションし、啓蒙し、支持層を増やし、やがて収益のたつモデルに発展することによって非常に大勢のハンディキャップドが救われるのです。オープンソースも同様だったではないか。持田くん、ぜひがんばってほしい。
(add your comments!!)
No comments:
Post a Comment