06 October, 2007

「真善美」を追う本質欲求の時代の企業評価?

HRIの稲増さんから教えていただいたことの抜粋。

「差別化、物欲を満たされたあと、真善美(しんぜんび)、すなわち人と人とのつながり、感謝、心の充実などを求める本質欲求の時代へとの動きがある。それは企業の評価への影響しており、「国語算数理科社会」を評価するBSCの視点に加え、「音楽英語」、すなわち価値観や社会とのつながり力、CSRが重要視されてきている。それがWeb2.0のようなオープンリソース(open resource)の流れにもつながる」


この流れは新鮮な視点です。

2002年に創業した株式会社テックスタイルは、情報経済の観点で群集の叡智の「目」を研究開発し、その成果を顧客へのIT効果改善、事業推進上の意思決定に適用していくというビジネスを模索しています。

技術志向としては、オープンスタンダード、オープンソース、情報セキュリティへの精通を道具としての強みとしていますが、しかし、それだけで完結しないということをいろんな成功と失敗から学ばせていただいてきました。

そこで、はたして本質欲求の観点で「良い企業とは?」との問われると、なんて答えるんだろう?

そうそう、お恥ずかしながら、共通認識を作る第一歩として、テックスタイル・グループの「コード」を永遠のβ版として公開しています。(「テックスタイル・グループ・コード」)これが不思議なことに、社外の反響が少なくないんですよ。

そこで、今日の私の答えは、良い企業とは「競争事業を行う組織としてのミッションが、社会の健全な進歩と協調していること」

で、次にくるべき質問、「では、その評価基準は何が適正か?」これはどうだろう。それぞれの状況なり、進歩なりの何を見ればレベル感をつかめるのか、、、これはさらに難しい。

それに、どの視点からの指標を見たらいいんでしょうね。

顧客から、株主から、社内から、それぞれステイクホルダーですから、重要ではないとは言いませんが、あくまで主観的かつ相対的な評価軸です。とすると、個別企業にとっての優先順位によるか。

その点、ITインフラの評価基準は簡単なんですよねー。アクセス数などの利用率、コンバージョンレート、MTBFやMTBRなどのSLA遵守率、DR対応のパフォーマンスなど。これらは定量値ですから分析も簡単。

しかし、それだけに主眼を置いては、もはや本質欲求の時代では「効果」として価値が確立しにくい。事業の成績にあまり出てこない、いわば「副教科」の成績はどうなのよ、という話につながります。

セキュリティにせよ、オープンソースにせよ、はたまたマーケティング戦略立案にせよ、利益・利害を超えて、「なぜそうするのか」という視点がとても大切だと思いました。

企業活動あるいはその成果が、あえて、事業以外のフィールドでどのようにシェアされているのか、という視点があるのかな、なんて考えています。

ブレストしたいので、なんかトリガーになるようなヒントください(^^;

okdt@もりもり模索中

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