28 June, 2006
KIPA訪問記
今日日本HPの宇佐美さんと話したところによると、Linuxワークステーション市場はメディアではあまり注目を浴びませんが、日本でも一度に数百台単位の組織的導入例が、右肩上がりで着々と進んでいるそうですよ。問題は売り手側の、「パソコン市場だとの思い込み」による思考停止なのかもしれませんね。
道具は売り手ではなく、使う人によって成長する。ビジネスプランニングで陥りやすいパターンの一つとして覚えておきたいと思います。
16 May, 2006
「オープンソースはわかりにくい」を払拭できるか?OSS iPedia公開
そんなわけもあり、2006年5月15日、IPA OSSセンターが、オープンソース情報データベースOSS iPediaを公開したのをとっても喜んでいます。OSSの性能情報、OSS導入事例、そしてナレッジベースとしてQ&A、用語解説、ディレクトリを盛り込んでいます。
OSS普及拡大の観点からすると、これが、「オープンソースはわかりにくい」という声に応える、リーディングツール(reading tool)になることと、ここ最近のエンジニア、例えばミッションクリティカル系のエンジニアで、OSSに関する理解を得なければならない状況に置かれている方々にとっては、有用なリファレンスのひとつになるんじゃないかと思います。
本サイトは、昨年の秋よりIPA内に設置された、データベース検討委員会、後のOSSセンターのデータベースWGにて主にアレンジされました。この委員会はNTTデータ玉置さんがまとめ役をしてくださったんですが、これに参画させていただいたのはとてもエキサイティングな経験になりました。このサイトが 非常に多くの方々の協力によるものであることが「謝辞」のページに記載されています。
5月15日、フェーズ1の公開を素直に喜んでいますし、すでに「ライセンス関連の情報が役立った」などの声も寄せられていて、とてもうれしいです。もっともっと「使える」ものとしていけたらと思っています。
そのためにも、まずは自分が読んで勉強せねば。
→ http://ossipedia.ipa.go.jp/
09 December, 2005
IT飽きてくと
ITアーキテクト業がだんだん面白くなくなるのはなぜだろう。
ひとつには、「おれってもしかして天才?」と思える、「あの」瞬間を感じる頻度が減っていくからではないかな。上流工程のマネージメントにいけばいくほど、つまり、いわゆるシステム構造設計、あるいはプロジェクトマネージメントという職種では、あの感覚を得にくくなる。一般化してゆき、月並みになってゆき、その上、out-of-control マターが多すぎる割りに、成果もツマラナイのだ。ある程度儲かりはするが、ツマラナイ何か・・・。
そう、あれだ。
構造設計といえば、今話題の某建築士の事件を指差して非難できるITアーキテクトってそれほど多くないぞ。彼は、ちゃんとやる方法とコストもわかった上で、外圧で鉄筋を抜いた。もちろん不正は不正だが。一方、ITの世界だとそれが「不正」とも定義されていないから、ちゃんとやる方法さえわかっていなくても、現時点でつぶれてなければさらしものにされない。「工法が安定すればITの世界でもそうなっていく」との意見もあるが(紀氏)。
要はそれがないのをいいことに、外圧だろうが無知の設計だろうがITの世界はなんでもアリで、鉄筋を抜いてあるどころか存在すらしない設計が普通にまかりとおってしまう。でもって、「震度5強」のような、過負荷がかかって出た不具合を、サーバ、ディスクの「寿命」なんて呪文をとなえてさらに高額のリプレースを正当化し、投資をさらにひっぱる・・・。
ニコラス・G・カー著 DOES IT MATTER?(「ITにお金を使うのはもうおやめなさい」)という本は、HBRで、"IT Doesn't Matter."という論文として掲載されたものがベースになっている書籍だ。うまいタイトルだ。ITは役に立たない、というそもそも論を展開するものでも、情報そのものや使う人自身の有効性を否定しているものでもない。むしろ、多くの局面において、思い切って「金食い虫」のIT投資をやめてみろという。
ITの世界で喜びを見出そうとする人にとって、これは必ずしもマイナスにはならない。持ち家のメンテナンスが建替えに終始しないのと同様、ITの世界でも「ビフォー・アフター」はありえる。きちんとした設計とそうでないものはやがてはっきりする。今あるものを活用、改善することが不可欠になるからだ。設計だろうと、実装コーディングだろうと、きちんと作れる、直せるみたいな、その種の「快感」がよみがえってくる現場が増える可能性がある、匠の世界。そこがオープンソースの真骨頂かもしれないと思いきや・・・。
>「だからいま binary 2.0 なんですよ。」(ukai氏)
はっ、そうくるかー。(@_@; ソースコードのハックに飽き足らず・・・。
確かに、under control領域が拡がると、快感も増すものだよね。うむうむ、と、うなずきつつ、一週間続いている偏頭痛をlivepatchできないものかと薬局へ・・・。
05 December, 2005
GMail Trashメソッド
そういう環境の基本機能として、SPAM判別機能、Report SPAM機能は大変便利だ。SPAM判別情報が他のユーザとシェアされているかどうかわからないが、そこそこ学習してくれているようだ。体感的には、POPFileより少し落ちる程度の精度だ。購読申込した覚えのあるメールニュースと、メールニュース仕立てのSPAMを正確に判別してくれる。
しかし、業務メールと違い、これらメールニュースは溜まっていく一方では役に立たない。後者の賞味期限は短いのだ。そう、昔は、インターネット上に情報が十分ではなく、有料のメールニュース(?Watchなど)を溜め込んでおいて、それを検索することでリサーチに役に立ったこともある。しかし今は、Ask Google!で済むから個人が溜め込んでおく意味合いは低い。
当初、newsというラベルを作ってフィルターでラベリングしてみた。それでも、読まないメールはどんどん溜まる。news(256)のように、未読数カウントがみるみる増えていく。不思議と、未読数は多くなればなるほど見たくなくなる。読んだことにして消すのもかなり大変。
そこで、sakurayuta師匠曰く、「メルマガ系は、フィルターでTrash(ゴミ箱)に放り込んでしまえ」、というものだ。どんな効能があるのだろうか。
・Trashフォルダへのリンクの横には未読数の表示はない。
・30日で自動消去がすばらしい。無限に溜まっていくということはないからね。
・検索の対象だ!30日以内のニュースだけならピックアップ価値も低くないねー。
・SPAMとはごっちゃにはなっていないので、フォルダを開いたときの汚れ感も低い。
・GMail Notifier、Google Desktop2を入れていても、Skip inboxしていれば何も表示しない。
・デフォルトで捨てる、任意で見る、というのはいかにもポジティブセキュリティ風味だ。
・「リアルでゴミ箱の新聞を読む習性(sakurayuta氏談)」なんてシュール感もある。
ふふーん、スバラシイ。超整理法的だ。(コーヒーをずずっと
気が向いたときに、Trashをおもむろに見る。見たくなったものだけ見ればいいから、悪くない。毎日何通も来るのはわかっているが、仕事をトラップされないというのはむしろ快適だ。inboxに戻れば、現実の世界にすぐに戻ってこれる。
GMailで言うところの「ラベル」の属性として、expire指定ができればいいのにな。確かにソフトウエア原理的に削除系はリスキーだが、それでも、メーラーのフォルダの属性、フィルタの属性などにexpire機能があるといいなあ。是非メーラーに実装してほしい。メール単体に実装する、でもいいけどね。「このメールは自動的に消滅する・・・」みたいな(w
そうそう、OSのファイルシステムにもそういう機能があればいいんだ。いやまてよ、そんな機能はこれまた悪用しがいがありそうだ・・・それに悪意のあるコードにもさくっと実装されそう・・・それに、コンプライアンス的にはSOX法と真逆の論理じゃないか・・・。悩ましい。
でも、それでも、Keep it simple and special.古い、使わないものは捨てるに限る。超整理法的機能なのだから、ぜひ実装してもらいたい。あれ、捨てるんならTrashでいいのか・・・。
てわけで、これ、すなわち「GMail Trashメソッド」と命名。
04 October, 2005
手帳のアーキテクチャー。
こういうことで悩むのは昔から好きだ。手帳は、毎日の生活の文化に影響するから、というだけの理由ではないと思うが、行動指針を見直すいい機会になる。
ほぼ日手帳
http://www.1101.com/techo/
2005年は「ほぼ日手帳」を使ったが、このリピートは残念ながら、ない。シンプルで書きやすかったが、わたしにとって手帳に求める意味合いは日記形式でクローズするものではなかった。書きなぐったタスクやメモなどは他の日程ともリンクした横断的なものであったし、それゆえに日次のTODOよりも、時系列を自在にまたぐものとして管理しなければならないことを痛感したからだ。
また、各プロジェクトは数日、数週間、数ヶ月と様々だが、それをごっちゃにして時系列で並べては混乱する。むしろそれごとにスレッド化して管理すべきである。いかに書きなぐりがしやすい手帳でも、製本として閉じてしまう方式はなじまないように感じている。
全ページがばらばらにでき、かつ任意の順番でオーソライズできるのであれば、それはそれでアリかもしれないが・・・、それでは、ほぼ日手帳ではなくなる。そこで、手帳を模索するプロジェクトが発足したのだ。
FlanklinPlanner
http://www.franklincovey.co.jp/
Tokyu Handsで見た、フランクリンプランナー。「7つの習慣」とか有名な本があるが、その実行ツールと言っていいだろう。最近はとうとう「8つ目の習慣」が出たんだそうだ。詳細なプロジェクトや思考のテンプレートや、「7つの習慣」の名言がちりばめられているのはそれなりに教訓的。
しかし、私に言わせればfortune cookieと大差なく、それほどありがたいものではない。皮肉めいた言い方をすれば、自分の行動指針を持たず、朝のTV番組や安っぽい週刊誌の占いに頼っているような - そう日本人とは概してそういうものだが - そういう人の意識にはもしかすると教育的効果はあるかもしれない。
テンプレートは、プロジェクト管理の思考を身に付けたい人にはいいんだろうが、私にはウルサく感じられるし、むしろ窮屈だ。私には、軽い小話を書いているほぼ日手帳のほうが面白い。その部分だけ携帯に毎日配信してもらいたいくらいだ。
Time/System
http://www.timesystem.jp/c/catalog.html
伊東屋で、kumikumiが言及していた、TimeSystemを見てみる。ほほう、なるほど、たしかにFPほども鬱陶しくない。基本はA5。他のサイズもあるようだが、この大きさは書きやすそうだ。プロジェクトテンプレートは1年間ずどーんとあるにしてはデイリーは細かい。ウィークリーで十分な気もする。
マインドマップ、マトリックスなど、FPよりすっきりしたテンプレートがいろいろあるのは面白い。それに、FPと異なり、汎用性のあるリフィルがあるので、A5サイズを基本とした場合には「つまみ食い」可能だ。
ここまでくると、もう趣味の世界だな(w もちろん、脳内スイッチを入れるのにデザインは重要だ。しかし、やはり致命的なのは、これは(他と同様)TODOを時系列を越えて継承することができない。使わない欄がでてくるのはもったいない。
さあ、どうしたものか
まてよ・・・。とりあえず、やりたいことは、議事録、講義準備、プロジェクト計画、アイデアスケッチ、マインドマップ、マンダラート・・・。碁盤の目さえ下敷きとして書いてあれば、自分には十分なのではないか? 大きさは、RHODIAの#16がちょうどよい。あれを持ち歩き、どんどん書いていき、開穴してA5のシステムファイルにスレッド化してオーソライズすればいい。
スケジュールはできるだけライトウェイトなカレンダーだけあれば十分なんじゃないかな。サイボウズやGoogle Calendarなどのサービスに依存しそうな気もするから、できるだけ単純なものを持ち歩いたほうが得策だ。TODO管理については、今のところRHODIA #11に勝るものはないし、これを携帯しなくなることはなさそうだ。
これでしばらくやってみようか。