もう何年も前の話です。ある人に、「オープンソースの関連の話も文書もニュースも、それをちゃんと読むためにはもう一歩踏み込んだ解説が必要だよ、okdt。大事そうなのはなんとなくわかるけど、正直言って読んでいてさっぱりわからない。」と言われたことがあります。なるほど…。確かに、基本的なことひとつ取って見ても、日本語で調べられるツールになりそうなものはないんですよね。オープンソース関連を解説する辞書みたいなものがあればいいのかしら。でも、作るとなると…。そんなことを思った記憶があります。
そんなわけもあり、2006年5月15日、IPA OSSセンターが、オープンソース情報データベースOSS iPediaを公開したのをとっても喜んでいます。OSSの性能情報、OSS導入事例、そしてナレッジベースとしてQ&A、用語解説、ディレクトリを盛り込んでいます。
OSS普及拡大の観点からすると、これが、「オープンソースはわかりにくい」という声に応える、リーディングツール(reading tool)になることと、ここ最近のエンジニア、例えばミッションクリティカル系のエンジニアで、OSSに関する理解を得なければならない状況に置かれている方々にとっては、有用なリファレンスのひとつになるんじゃないかと思います。
本サイトは、昨年の秋よりIPA内に設置された、データベース検討委員会、後のOSSセンターのデータベースWGにて主にアレンジされました。この委員会はNTTデータ玉置さんがまとめ役をしてくださったんですが、これに参画させていただいたのはとてもエキサイティングな経験になりました。このサイトが 非常に多くの方々の協力によるものであることが「謝辞」のページに記載されています。
5月15日、フェーズ1の公開を素直に喜んでいますし、すでに「ライセンス関連の情報が役立った」などの声も寄せられていて、とてもうれしいです。もっともっと「使える」ものとしていけたらと思っています。
そのためにも、まずは自分が読んで勉強せねば。
→ http://ossipedia.ipa.go.jp/